サクソバンク、「2013年第4四半期マーケットインサイト」を発表


デリバティブ取引の世界的大手であるサクソバンク(Saxo Bank A/S、デンマーク)の100%子会社であるサクソバンクFX証券は、2013年第4四半期の市場動向についてサクソバンクの市場分析チームが執筆したレポート「マーケットインサイト」の邦訳版を2013年10月8日に発表した。各レポートはこちらからダウンロードできる(無料)。

「2013年第4四半期マーケットインサイト」は、各分野の専門家が執筆した5編のレポートから構成されている。各レポートの詳細は下記のとおり。

■トップストーリー(スティーン・ヤコブセン氏)

世界が再び景気減速に陥る見通しの中で、歳出削減と新興市場の低迷が状況を一層混乱させているため、主要国の中央銀行は困難な政策決定を迫られています。そして、世界経済の救世主として期待される中堅・中小企業は依然として蚊帳の外である。

■マクロ経済編(マッス・コフォーズ氏)

世界経済はこれから新年に向けて若干上向く見通しです。ただし、米連邦予算と連邦債務上限の引き上げをめぐる政治的対立は、世界経済の全体像に影響を与える変化球となりえるため注意が必要。

■FX編(ジョン・ハーディ氏)

米連邦準備制度理事会(FRB)は市場の予想に反して2013年第3四半期末からの量的緩和縮小を先送りした。このことにより、FRBは自身の信頼を損なっただけではなく、市場参加者の一部に量的緩和策はその信用を失墜させるのではないかという疑念を再燃させた。

■株式市場編(ピーター・ガーンリュー氏)

世界経済が緩やかに回復しているので、アメリカの債務上限問題という爆弾から「ジョーカー」(予測不能な事態)が飛び出したとしても、株価の上昇を止めることはできない。

■商品市場編(オーレ・ハンセン氏)

量的緩和縮小の先送りは、株式市場には恩恵をもたらしたかもしれませんが、需要と供給で形成されている商品市場には吉報とならなかった。アメリカ経済の先行きが見通せず、中国経済の成長がかつての勢いを失う現状では、相場環境が好転するまで様子見が賢明。