i シェアーズへの2012 年の資金流入、853 億ドルを記録


ブラックロック(NYSE:BLK)は、2012年の世界のETP (Exchange Traded Products) 市場への新規資金流入額が過去最高の2,627億ドルとなり、そのうちi シェアーズへの新規資金流入額は853億ドルと、i シェアーズが世界的に業界を牽引していると発表した。

全ての地域においてiシェアーズ・ビジネスの成長が見られた。米国上場のiシェアーズは2012年の資金流入額が過去最高の610億ドルに達し、2007年に記録した流入額(591億ドル)を上回った。欧州では、ETPへの資金流入額が183億ドルを記録し、その中でiシェアーズへの資金流入額は全体の56%を占めた。また、カナダでのiシェアーズ・ビジネスも堅調に推移し、運用資産残高(AUM)は420億ドルに増加した。カナダ市場では、2012年においてETFの運用資産が全ての地域の中で2番目に高い伸びを記録した。

iシェアーズの運用資産残高は2012年12月31日現在、世界全体で7,586億ドルに達している。ブラックロックでは、ETPがかつてないほど幅広いグローバルな投資家の資金を呼び込んでいる背景について、次のように述べている。

背景には、各地域における規制の整備や、ETPの流動性の拡大などがあり、また個人投資家や機関投資家の間でETPのメリットがより知られるようになったことも大きな要因となっています。ETPは効率的なツールであり、戦略的・戦術的アセット・アロケーションや、ニッチなエクスポージャーやセクターへのアクセス、キャッシュ運用、そしてリスク管理やヘッジなどに利用することができます。

また、i シェアーズのグローバルヘッドであるマーク・ウィードマン氏は、次のように述べている。

i シェアーズは、高い流動性を求めている資本市場の参加者から、特殊なエクスポージャーを求めている投資家、さらには、昨今拡大が顕著な、ETF をバイ・アンド・ホールドの投資対象として利用する投資家層にまで、あらゆるタイプの投資家にとって主力の金融商品となっています。

ETF 業界における最大手のプロバイダーとして、i シェアーズは世界中のお客様のニーズに応えるためにグローバルにプロダクトを提供しています。たとえば2012 年には、アジアやラテンアメリカの投資家は、現地で組成された20 億ドルのi シェアーズに加え、100 億ドルを超える米国上場および欧州上場のi シェアーズを購入しました。また ETF は債券市場にアクセスするための極めて重要な手段として、さまざまなタイプの投資家の利用が拡大しており、債券ETF への資金流入は世界的に増加しました。i シェアーズの債券ETF への資金流入額は288億ドルとなり、これは全世界の債券ETF への新規資金流入額の41%を占めました。

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