東京海上アセットマネジメント、金利変動リスクが相対的に小さい債券に着目した「東京海上・米国短期国債ファンド」を設定


東京海上アセットマネジメントは、 追加型株式投資信託「東京海上・米国短期国債ファンド(愛称:コメタン)」を2023年3月13日に設定し、 運用を開始する。

「東京海上・米国短期国債ファンド(愛称:コメタン)」が着目するのは、 信用力が高い米国の国債のうち、 償還期限が「3ヶ月以内」の短期国債。 政策金利の引き上げにより、 直近ではこれらの短期国債の利回りは「4.6%」まで上昇している(*1)。 ファンドのコンセプトは、 債券投資において、 投資家が不安に感じやすい金利変動の影響(*2)を極力排除しつつ、 相対的に高い利回りの債券への投資を実現するというもの。

東京海上アセットマネジメントは、 インフレから投資家の資産を守るべくファンドラインアップの拡充を図っており、 その第3弾として同ファンドを設定した。 公募投資信託のうち、 主な投資対象を「3ヵ月以内の米国短期国債」とするファンドは「国内唯一」(*3)となる。

 

*1 Bloomberg 1-3 Month US Treasury Bill Indexの利回り(2023年2月3日時点)
*2 金利上昇(低下)時の債券価格の下落(上昇)
*3 三菱アセット・ブレインズ調べ。詳細は後述の「主な投資対象を『3ヵ月以内の米国短期国債』とするファンドは『国内唯一』について」参照。

* 「東京海上・米国短期国債ファンド(毎月決算型)/(年1回決算型)」を「東京海上・米国短期国債ファンド」と表現することがある。

米国短期国債の利回りの推移

 

東京海上アセットマネジメントは、「東京海上・米国短期国債ファンド(愛称:コメタン)」設定の背景について次のように述べている。

私たちの身の回りのモノ・サービスは値上がりを続けています。国内の消費者物価指数(総合)は、2022年12月には、5ヵ月連続で前年同月比3%を超え、同4%に到達しました。このような環境下では、インフレ率と同等以上で資産運用をしないと資産価値が目減りしてしまいます。

主要先進国では、2008年のリーマンショック以降、金融緩和政策などにより低金利環境が継続してきました。しかし、2021年以降、インフレ抑制を目的とした政策金利引き上げ等により各国の金利は上昇しています。これに伴い、債券は利回りが高まり、新たな投資対象として魅力を増しています。

一方、債券投資において、金利上昇により債券の価格は下落する傾向があるため、将来の金利の動向が不透明な環境下において、投資家の皆さまの中には「債券には投資しにくい」とお考えの方もいらっしゃいます。そこで、当社が着目したのが金利変動の影響を受けにくい特徴を持つ「短期」の債券です。

 

「東京海上・米国短期国債ファンド(愛称:コメタン)」の特徴

ファンドは、米国政府が発行する償還期限が主に1年以内の国債(米国短期国債)のうち、主に償還期限が「3ヶ月以内」の国債に投資する。なお、原則として為替ヘッジは行なわない。

特徴1. 金利変動の影響を受けにくく、価格変動も小さい

償還までの期間が短いため、金利変動の影響をうけにくく、インフレ時の金融政策として利上げが行われた場合の価格変動が相対的に小さくなる傾向がある。

金利変動の影響を受けにくく、価格変動も小さい

特徴2. 金利上昇局面では、より高い利回りの新しい債券に投資が可能

短期間で再投資ができるため、金利上昇局面では満期を迎えた資金をより高い利回りの新しい債券に投資が可能。

金利上昇局面では、より高い利回りの新しい債券に投資が可能