農林中金バリューインベストメンツ、運用会社向け基準報酬を「ゼロ」とする公募投資信託を設定


農林中央金庫のグループ会社で国 内外株式長期厳選投資コンセプトによりファンド運用を行っている農林中金バリューインベストメンツ株式会社は、「顧客本位」 を追求した商品開発の取組みとして、業界では本邦初となる運用会社向け基準報酬をゼロとする株式投資信託「おおぶねグローバル(長期厳選)」を組成し、2020年4月1日よりSBI 証券および 楽天証券を通じて取扱いを開始する予定だと2020年2月25日に発表した。

農林中金バリューインベストメンツは、「弊社では、今後とも農林中央金庫グループの一員として、日本の個人投資家様が長期的に資産形 成しやすい顧客本位の投資プロダクトの組成を目指して、取り組んで参ります」と述べている。

1.「おおぶねグローバル(長期厳選)」の内容と信託報酬

(1)「おおぶねグローバル(長期厳選)」について

農林中金バリューインベストメンツが運用助言を行う「おおぶね」シリーズファンドは、株価ではなく企業価値に着目し、2007 年よ り蓄積してきた独自ノウハウにより「持続的に企業価値を増大できる数少ない企業」を見極め、「長期 投資」を行なうファンドシリーズ。今回取扱いを開始する「おおぶねグローバル(長期厳選)」は、 農林中金バリューインベストメンツがこれまで選定してきた北米・欧州・日本の「構造的に強靭な企業®」 の中から、確信度が高い と考えられる 20~30 銘柄を厳選し長期投資を行うことで、長期安定的なリターン獲得を目指すファ ンド。

 

(2)信託報酬(運用会社基準報酬ゼロ)

運用の良し悪しにかかわらず運用会社が一定の手数料を基準報酬として受領する慣行とは一線を 画し、同ファンドにおいては、下表(※1)のとおり運用会社向け基準報酬をゼロとする。同ファンド運用会社である農林中金バリューインベストメンツは、ハイ・ウォーターマーク方式(※2)により、当該リターンの 10% (税抜き)を成功報酬として受領する。

農林中金バリューインベストメンツは、運用会社向け基準報酬ゼロに込める想いを次のように述べている。

弊社は「持続的に企業価値を増大できる強靭な企業を長期保有することが長期的なリターンをもた らす」という投資哲学の下、グローバルに「構造的に強靭な企業®」を選択するノウハウを蓄積して参り ました。その自信の裏付けとともに、長期で資産形成を目指す個人投資家の皆様と一緒に「おおぶね」 に乗ることで順風満帆な航海も険しい荒波も共に分かち合いたいとの想いを込め、弊社が受領する基 準報酬はゼロとする一方、ファンドリターンの一部を成功報酬として受領する枠組みとしたものです。こ れは、他の業界で一般的になりつつある「Value-based Proposition」を運用業界に導入しようとい う試みでもあります。

  • 運用会社は、日次更新のハイ・ウォーターマーク方式を用いた成功報酬額を受領する。
  • ハイ・ウォーターマークは、成功報酬額を計上した場合における同日の基準価額(成功報酬額控除後)をもって更新され、翌営業日以降適用される。
  • ハイ・ウォーターマーク方式を用いた成功報酬額は、毎営業日に、当該営業日の基準価額(成功報酬額控除前)が、前営業日のハイ・ウォーターマークを超えた場合に、その超過額に 10.0%(税抜)を乗じて得た額とする。
  • 基準価額(成功報酬額控除前)がハイ・ウォーターマークを超えない場合、成功報酬額は受領されず、ハイ・ウォーターマークは更新されない。
  • 上記の図はハイ・ウォーターマーク方式を用いた成功報酬額の受領について理解を深めるための概念図であり、ファンドの将来の動向およびファンドの運用成果を示唆・保証するものではない。

 

2.農林中金バリューインベストメンツ(NVIC)について

農林中金バリューインベストメンツ(金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第 2811 号) は、農林中金グループの一員として、2007 年に農林中央金庫株式投資部にて長期厳選投資のため の専担チームとしてスタート。以降、国内の長期厳選投資分野におけるフロントランナーの 1 社として、内外株式長期厳選コンセプトに特化した運用を行っている。