「auのiDeCo」、基幹システムをAWSへ全面移行


auアセットマネジメント株式会社は、 同社が運営する個人型確定拠出年金(iDeCo)「auのiDeCo」のWEBサイト・スマートフォンアプリのシステム基盤としてクラウドサービスであるアマゾンウェブサービス(AWS)へ基幹システムを移行した。 システムは2020年4月より稼働している。

auアセットマネジメントによると、AWSでは運用コストを削減するだけでなく、システムの拡張性および災害発生時の可用性に対するアーキテクチャやインフラ設計により、今後魅力ある商品やサービス開発、より先進的な顧客体験を迅速に提供することが可能となった。またクラウド移行により、災害時におけるシステムの継続利用が可能となった。

auアセットマネジメントは次のように述べている。

当社は、 お客様に投資をもっと身近に感じていただき「貯蓄から資産形成へ」の流れを加速させるべく、 金融体験をサポートする“ワクワクを提案し続ける会社”として新しい体験価値を創造していきます。

auのiDeCoについて

iDeCo」(個人型確定拠出年金)は、毎月決まった掛金を投資信託や定期預金などで積み立て、60歳以降に年金または一時金で受け取る私的年金制度。iDeCo最大のメリットは、 「節税」。 積立期間中の掛金全額が所得控除(注1)、運用期間中の運用収益(利息・売買益)が非課税になり(注2)、さらに受取時にも一定額まで非課税と3つのタイミングで税制優遇を受けることができる。そのため、積立・運用期間が長いほど節税効果も大きくなる。

 

auのiDeCoの特長

(1)スマホで年金運用

積立額や年収に応じた節税額のシミュレーションや運用スタイルの選択・見直し時のシミュレーション機能等が充実した「auのiDeCo」。 仕事をリタイヤするまでにいくら積み立てられるかアプリ上にてひと目で分かるため、運用目標を立てる際の目安になる。職業、年収、年齢と月々の積立額を設定するだけで利用が可能なほか、現在の運用状況はもちろん、運用スタイルを変えるとお金の育ち方がどう変わるかまでチェックができる。年金管理に必要な機能をワンストップに集約し、スマートフォンひとつでライフステージの変化に応じた運用スタイルの調整が可能。

(2)auアセットマネジメントに支払う運営管理手数料0円(無料)(注3)

一般的な「iDeCo」サービスでは、通常毎月「運営管理手数料」が発生するが、「auのiDeCo」はauアセットマネジメントに支払う「運営管理手数料」を永年0円(無料)で提供するため、コストを気にせず安心して利用できる。

(3)シンプルに選べる5つの運用商品・ポイントも貯まる

「auのiDeCo」は運用商品を迷わず決めてもらうため、分かりやすく・シンプルな商品設計とした。好みの運用スタイルに合わせてリターンとリスクの水準を選べる投資信託として、auアセットマネジメントが投資運用業として設定する「auスマート・ベーシック(安定/安定成長)」、「auスマート・プライム(成長/高成長)」の4本、元本確保型商品として三菱UFJ銀行の確定拠出年金専用1年定期預金の5つの運用商品を用意した。投資信託4本は、顧客の運用残高に応じた信託報酬の還元として、au WALLET ポイントをプレゼントする「auの投資信託ポイントプログラム」を提供する。例えば、「auスマート・プライム(高成長)」を選択し、月間平均保有残高が100万円の場合、年間1,000ポイント(auの通信契約のある顧客)が永続的に付与される(注4)。

  •  (注1)「小規模企業共済等掛金控除」の対象となり、 所得税・住民税が軽減される。確定申告、 年末調整での手続きが必要。給与天引きで拠出する場合は手続き不要。所得税・住民税が課税されない人はiDeCoに加入しても掛金の所得控除による税制メリットはない。
  • (注2)確定拠出年金の運用資産は、特別法人税(年率1.173%)の課税対象となっているが、 現在は課税凍結中。
  • (注3)国民年金基金連合会等や信託銀行等の手数料が別途発生する。また、iDeCoの加入時、加入後においては、加入・移管時の初期手数料や、給付・還付等の際に手数料が発生する。これらの費用の詳細はauアセットマネジメントのWebサイトにて確認できる。
  • (注4)「auの投資信託ポイントプログラム」についての詳細は、 auアセットマネジメントのWebサイトにて確認できる。