シュローダー、日本初のMENA地域の株式での運用に特化した「シュローダーMENAファンド」を設定


シュローダー証券投信投資顧問は、日本で初めて、MENA(ミーナ/中東・北アフリカ)地域の株式での運用に特化した国内籍追加型投資信託、「シュローダーMENA(ミーナ)ファンド」を8月31日(金)に設定する。販売会社大和証券で、インターネット取引専用商品として、8月20日(月)より募集を開始する。当初申込期間は8月30日(木)までで、8月31日(金)以降も継続的に募集を行う。

MENA(ミーナ)地域とは、「Middle East and North Africa」地域の略で、産油国である " class="glossaryLink ">GCC(湾岸協力会議)6カ国(サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE、クウェート、オマーン、カタール、バーレーン)を中心とした、中東・北アフリカ周辺国を指す。

シュローダー証券投信投資顧問によると、「シュローダーMENA(ミーナ)ファンド」の主要投資対象であるMENA地域は、今後大きな経済成長が期待されており、そのポイントは以下の3点に集約される。

  1. 豊かな石油資源と、その莫大な収入を基とした「脱石油」経済改革の進展
    MENA地域の中心である、GCC(湾岸協力会議。アラブ首長国連邦、サウジアラビア、クェート、オマーン、カタール、バーレーン)6 カ国は、天然資源、特に石油に恵まれており、その石油埋蔵量は全世界の約4割を占めている。世界的なエネルギー需要の増加に伴い、現在GCC6 カ国はこの石油から莫大な収入を得ており、今後もその収入は高水準で増加していくものと予想されているが、彼らは将来を見据え、この収入を基に「脱石油」経済の実現へ向けた経済基盤の改革・整備を進めている。既にドバイでは、この「脱石油」を掲げた経済改革は成功を収めており、GCC諸国でこの改革が推進されることにより、石油収入に依存しない長期的な経済成長が期待されている。
  2. 豊富かつ安価な労働人口
    MENA地域は、今後、世界で最も労働人口が伸びる地域の一つであると予想されている。豊富で安価な労働人口の増加に加え、欧州、アジア、アフリカ等地域への広範囲な貿易拠点となりやすい地政学的メリットを有する地域であることから、海外からの直接投資や輸出額が急増している。また、好調な経済環境も相まって、消費の伸び(内需の拡大)も期待されている。
  3. 魅力的な株式市場
    MENA地域の株式市場は、近年、域内各国で推進されている規制緩和の好影響もあり、時価総額を急増させている。2006年末現在で約142兆円と、3年間で4倍を超える規模に拡大している。一方で、各国株式市場におけるPER(株価収益率)は、先進国の水準と比べて低く、今後の成長予想率などからみて、相対的に割安な水準にあると考えられる。

「シュローダーMENA(ミーナ)ファンド」のファンドの特色は次の通り。

  1. 中東・北アフリカ(MENA・ミーナ)地域の株式を実質的な主要投資対象とする。
  2. 運用は、ファンド・オブ・ファンズ形式で行なう。
  3. 株式への投資にあたっては、シュローダー・インベストメント・マネージメント・リミテッドが運用する。株式への投資にあたっては、トップダウン・アプローチによる国への投資判断とボトムアップ・アプローチによる個別企業への投資判断の2つの観点から規律あるリスク管理のもと運用を行う。
  4. 実質的な組入れ外貨建資産については、原則として為替ヘッジを行わない。

「シュローダーMENA(ミーナ)ファンド」の信託期間は無期限。信託報酬は年2.100%(税込)で、このほか、投資対象ファンドにかかる費用(投資運用報酬、管理報酬等)が、投資対象ファンドより負担され、当該費用は投資対象ファンドの合計純資産に対し、年率0.40%程度となる。