スパークスAM、「夫婦のマネー事情と夫婦円満投資に関する調査2018」実施


スパークス・アセット・マネジメント株式会社は、 夫婦の金銭事情や投資に対する意識を明らかにするため、2018年10月2日~10月3日の2日間、全国の20歳以上の既婚男女(配偶者がいる男女)を対象に、「夫婦のマネー事情と夫婦円満投資に関する調査2018」をインターネットリサーチにより実施し、1,000名の有効サンプルを集計した。スパークスによると、同レポートは、 サンプル調査という性質上、実態を全て反映したものではない。また、特定の投資商品や個別銘柄の取引を勧誘する目的で作成したものではない。(調査協力会社:ネットエイジア株式会社)

[調査結果]

▼夫婦のマネー事情

  • 夫と妻ではどちらに主導権がある?貯金では「妻が主導で管理」が5割半
  • 夫婦の預貯金額は平均667万円 6割強の人が「貯金額に満足していない」と回答

配偶者がいる全国の20歳以上の男女1,000名(全回答者)に、貯金や老後の備え、へそくりといった夫婦のマネー事情について質問を行った。

まず、全回答者(1,000名)に、夫婦の貯金の管理実態について聞いたところ、「妻が主導で管理」が54.3%、「夫が主導で管理」が25.5%、「夫婦別々に管理」が20.2%となった。

次に、夫婦の預貯金の残高を聞いたところ、「100万円未満」(19.2%)や「100万円~300万円未満」(22.0%)、「1,000万円以上」(21.5%)に回答が集まり、平均は667万円となった。

また、夫婦の現在の貯金額に満足しているかを聞いたところ、「満足している」が12.1%、「満足していない」が62.9%、「どちらともいえない」が25.0%となった。

 

  • 「老後の備えに満足している」僅か7%

続いて、全回答者(1,000名)に、老後に備えるためのお金(=老後資金)を毎月多少の金額でも確保できているか聞いたところ、「確保できている」が72.0%、「確保できていない」が28.0%となった。

次に、老後に備えるためのお金を毎月確保できている人(720名)に、老後の備えとしてひと月あたりどのくらいのお金を確保できているか聞いたところ、「1万円~2万円未満」(28.2%)や「2万円~3万円未満」(27.9%)に多くの回答が集まり、平均は29,229円となった。

また、 全回答者(1,000名)に、老後の備えに満足しているかを聞いたところ、「満足している」が7.3%、「満足していない」が68.3%、「どちらともいえない」が24.4%となった。

 

  • 「へそくりをしている」夫では39%、 妻では44% へそくり額の平均は夫102万円、 妻211万円
  • へそくりをしている理由 妻の1位は「老後の生活費のため」、 夫の1位は?

全回答者(1,000名)に、へそくりをしているかを聞いたところ、へそくりをしている人は41.4%となった。男女別にみると、へそくりをしている人の割合は男性38.6%、女性44.2%と、女性のほうが高くなった。

へそくりをしている人(414名)に、へそくりの残高(現在の合計金額)を聞いたところ、「10万円~50万円未満」(26.5%)や「10万円未満」(23.6%)に回答が集まったほか、「100万円~200万円未満」(15.0%)にも回答が集まり、平均は160万円だった。男女別に平均額をみると、女性は211万円で、男性(102万円)の2倍以上となった。

また、 へそくりをしている人(414名)に、へそくりをしている理由を聞いたところ、「自分へのご褒美消費のため」が48.3%で最も多く、次いで、「老後の生活費のため」が37.9%、「家計の収入が途絶えたときの備えのため」が29.7%、「旅行に行きたいため」が19.3%、「子どもの費用(教育費など)のため」が17.6%となった。

男女別にみると、男性回答1位は「自分へのご褒美消費のため」(53.4%)となったのに対し、女性回答1位は「老後の生活費のため」(45.2%)だった。

 

  • 夫の給料を知らない妻が2割半、 妻の給料を知らない夫が約4割
  • 妻の娯楽費・交際費を把握している夫は3割未満

まず、 配偶者が働いている人(722名)に、配偶者の給料を把握しているか聞いたところ、「把握している」は71.1%、『把握していない(計)』(「把握していないが、 把握したい」と「把握しておらず、把握したいとも思わない」の合計、 以下同様)は28.9%となった。

男女別に『把握していない(計)』をみると、男性は37.0%、女性は23.6%と、 配偶者の給料を把握していないという人の割合は男性のほうが高い結果となっている。また、「把握しておらず、把握したいとも思わない」の割合は、男性27.6%と、女性(13.5%)よりも高くなった。

次に、 全回答者(1,000名)に、配偶者の娯楽費・交際費を把握しているか聞いたところ、「把握している」は39.0%、『把握していない(計)』は61.0%となり、把握していない人のほうが多い結果となった。

男女別にみると、『把握していない(計)』は男性71.2%、女性50.8%と、男性のほうが20ポイント以上高くなった。また、「把握しておらず、把握したいとも思わない」をみると、男性は56.4%と、半数以上となっている。

 

  • 夫婦のおこづかい金額の決定権はどちらに?「夫のほうが強い」夫婦は約2割にとどまる
  • 毎月のおこづかい金額は平均2.5万円 低いのは40代女性で1.4万円

全回答者(1,000名)に、おこづかい金額の決定権について聞いたところ、「妻のほうが強い」が39.4%、「夫のほうが強い」が21.9%、「どちらも同じくらい」が38.7%となった。

次に、自身の毎月のおこづかい金額(=ひと月に自由に使えるお金)はどのくらいかを聞いたところ、 「1万円~2万円未満」(23.8%)や「2万円~3万円未満」(17.9%)、「3万円~5万円未満」(19.9%)に回答が集まり、平均は25,226円となった。

男女・年代別に平均額をみると、男性では年代が上がるにつれ金額も高くなる傾向がみられ、最も高いのは60代以上(39,630円)、最も低いのは20代(20,480円)だった。他方、女性では40代が14,060円で最も低くなった。

2016年の調査結果と比較すると、平均額は2016年19,439円→2018年25,226円と、5,787円の増加となった。また、男女・年代別に比較すると、平均額はいずれの層でも増加しており、なかでも、60代以上男性では2016年25,060円→2018年39,630円、60代以上女性では2016年20,070円→2018年31,200円と、それぞれ1万円以上の増加となった。

また、現在の自身のおこづかい金額に満足しているかを聞いたところ、「満足している」が31.1%、 「満足していない」が41.5%、「どちらともいえない」が27.4%となった。

 

  • 「家計簿アプリを使っている」20代夫の36%、 20代妻の31%

全回答者(1,000名)に、現在、家計簿アプリを使っているか聞いたところ、「使っている」という人は16.7%で、6人に1人の割合となった。

男女・年代別にみると、男女とも若い年代のほうが使っているという人の割合が高く、20代男性は36.0%、20代女性は31.0%となっている。

 

  • 約4割の夫婦が「お金が原因の夫婦喧嘩を年に1回以上している」
  • 約2割の夫婦が「お金のことが原因で離婚の危機を迎えたことがある」  

全回答者(1,000名)に、お金が原因の夫婦喧嘩を1年間にどのくらいしているか聞いたところ、「0回」は61.1%、『お金が原因の夫婦喧嘩をしている夫婦の割合』は38.9%となりました。また、「1回」が9.6%、「2回」が7.1%、「5回~10回未満」が6.8%、「10回~20回未満」が6.7%となり、平均回数は2.9回だった。

次に、全回答者(1,000名)に、お金のことが原因で、これまでに何回くらい離婚の危機を迎えたことがあるか聞いたところ、「0回」が81.0%で 『お金のことが原因で離婚の危機を迎えたことがある夫婦の割合』は19.0%となった。約2割の夫婦は、お金のことから深刻な夫婦関係の危機に陥った経験があることがわかった。「5回~10回未満」(3.2%)や「10回以上」(3.3%)といった回答も僅かながらみられ、平均回数は1.2回となった。

 

  • お金の使い方でパートナーに腹が立つことは?
    • 夫が妻にイラッとすること 1位「安いからといってよく考えない」2位「値段を気にしない」
    •  妻が夫にイラッとすること 1位「あればあるだけ使う」2位「趣味にお金をかけすぎ」

全回答者(1,000名)に、 パートナーのどのようなお金の使い方に腹が立つかを聞いたところ、 「値段を気にせず買い物をする」が15.4%で最も多く、 次いで、 「あればあるだけ使う」が14.9%、 「何にお金を使ったのか把握していない」が14.6%、 「安いからといってよく考えずに買い物をする」が14.0%、 「相談もなく高額な買い物をする」が12.5%となった。

男女別にみると、 男性回答では、 1位「安いからといってよく考えずに買い物をする」(14.4%)、 2位「値段を気にせず買い物をする」(14.0%)、 3位「何にお金を使ったのか把握していない」(13.8%)、 4位「相談もなく高額な買い物をする」(12.2%)、 5位「あればあるだけ使う」(10.4%)となった。他方、 女性回答では、 1位「あればあるだけ使う」(19.4%)、 2位「趣味や好きなものにお金をかけすぎる」(17.6%)、3位「値段を気にせず買い物をする」(16.8%)、 4位「何にお金を使ったのか把握していない」(15.4%)、5位「安いスーパーではなくコンビニで買い物をする」(15.0%)となった。

 

  • 働き方改革による影響 「自身の労働時間が減少した」17%
  •  働き方改革で労働時間が減少した人の65%が「家計の収入が減少した」と回答

就業者(642名)に聞いたところ、 ≪働き方改革で、 自身の労働時間が減少した≫では、「あてはまる」が16.5%、「あてはまらない」が83.5%で、働き方改革が労働時間の減少に繋がったという人は6人に1人にとどまった。

また、 働き方改革により自身の労働時間が減少した人(106名)に、 働き方改革による自身・夫婦への影響について聞いたところ、 ≪働き方改革で、 自身の趣味の時間が増加した≫では「あてはまる」は42.5%、 ≪働き方改革で、 夫婦の会話時間が増加した≫では41.5%、 ≪働き方改革で、 自身の家事や育児の時間が増加した≫では48.1%となった。スパークス・アセット・マネジメントでは、「自身や夫婦のことに時間をあてられるなど、 ワークライフバランスの面で働き方改革の効果を実感している人は、 少なくないことがわかりました」とコメントしている。

家計の収入についてもみると、≪働き方改革で、 家計の収入が減少した≫では「あてはまる」は65.1%となりました。 働き方改革によって自由な時間は増えたものの、 家計の収入減少に繋がったという人は多い模様。

 

▼夫婦の投資事情

  • 夫婦の投資実態 「夫婦で一緒に考えて投資をしている」4人に1人、 人気の投資先は「日本株式」
  • 夫婦で一緒に考えて投資をするメリット 1位「会話が増える」2位「喜び共有」3位「相談できる」

まず、 全回答者(1,000名)に、 夫婦で一緒に考えて行う投資について聞いたところ、 現在行っているという人の割合(「実施率」)は24.7%、今後行いたいという人の割合(「意向率」)は31.5%となった。

男女・年代別にみると、 実施率が最も高くなったのは30代男性と60代以上男性(ともに39.0%)、 意向率が最も高くなったのは20代男性(52.0%)だった。

次に、 現在、 夫婦で一緒に考えて投資をしている人(247名)に、どのような金融資産に投資をしているか聞いたところ、 「日本株式」が68.4%で最も多く、 「投資信託(「REIT」以外)」が38.1%で続いた。

また、 今後、 夫婦で一緒に考えて投資をしたい人(315名)に、 どのような金融資産に投資をしたいかを聞いたところ、 「日本株式」が57.8%で最も多く、 次いで、 「投資信託」が36.2%、 「外国株式」が15.9%となった。

現在、 夫婦で一緒に考えて投資を行っている人、または、今後行いたいと考えている人(350名)に、 夫婦で一緒に考えて投資をするメリットを聞いたところ、「夫婦の会話が増える」が38.6%で最も多く、次いで、 「投資成績が良いときなど喜びを共有できる」が33.4%、「悩んだときにすぐ相談できる」が28.6%、「自分とは異なる視点の意見が聞ける」が28.0%、「夫婦仲が良くなる」が27.7%となった。

男女別にみると、「悩んだときにすぐ相談できる」(男性22.3%、 女性40.5%)や「自分とは異なる視点の意見が聞ける」(男性24.0%、 女性35.5%)、「急な値動きをしたときなども冷静でいられる」(男性8.7%、 女性25.6%)では男性よりも女性のほうが高くなった。

 

  • 「パートナーに内緒の“こっそり投資”をしたい」20代夫では約4割

全回答者(1,000名)に、 配偶者に内緒で行う投資について聞いたところ、 現在行っているという人の割合(「実施率」)は16.0%、 今後行いたいという人の割合(「意向率」)は21.8%となりました。
男女・年代別にみると、 実施率が最も高くなったのは40代男性(32.0%)、 意向率が最も高くなったのは20代男性(38.0%)でした。 “こっそり投資”を実践しているのは40代男性、 これから実践してみたいと考えているのは20代男性に多い模様。

次に、 現在、 配偶者に内緒で投資をしている人(160名)に、 どのような金融資産に投資をしているか聞いたところ、 「日本株式」が52.5%で最も多く、 次いで、「投資信託」が31.3%、「外貨(FXを含む)」が15.0%となった。

また、 今後、 配偶者に内緒で投資をしたい人(218名)に、 どのような金融資産に投資したいかを聞いたところ、 「日本株式」が48.6%で最も多くなった。

 

  • 20代夫が思う“いい投資”は「自分や家族の成長に繋がる投資」
  •  20代妻や30代妻が思う“いい投資”は「ストレスが溜まりにくい投資」

全回答者(1,000名)に、自身にとっての“いい投資”とはどのような投資か聞いたところ、「経済的(金銭的)なリターンが得られる投資」が51.4%で最も多く、次いで、「将来のリスクに備える投資」が28.5%、 「少ない資本(資金・労力)で始められる投資」が22.4%、「自分の(または家族の)成長に繋がる投資」が20.5%、 「精神的に疲れない(ストレスが溜まりにくい)投資」が19.6%となった。

男女・年代別にみると、 20代男性では「自分(または家族)の成長に繋がる投資」が32.0%と、 他の層よりも高くなった。また、 20代女性や30代女性では「精神的に疲れない(ストレスが溜まりにくい)投資」がそれぞれ33.0%、 29.0%と、 他の層よりも高くなっている。

 

▼夫婦円満投資

  • 夫婦円満のためにお金をかけたいこと 1位「旅行」2位「誕生日プレゼント」3位「特別な日の食事」
  • 20代夫の約2割が「夫婦円満のために住宅に投資したい」と回答

続いて、 夫婦仲を円満に保つための取り組みである“夫婦円満投資”について、 質問を行った。

全回答者(1,000名)に、夫婦が円満にいるために、どのようなことにお金をかけたいと思うかを聞いたところ、「旅行」が44.0%で最も多く、次いで、「誕生日プレゼント」が36.3%、「特別な日の食事」が27.9%、 「結婚記念日のプレゼント」が27.8%、 「普段の食事」が24.5%となった。

男女・年代別にみると、 20代男性では「結婚記念日のプレゼント」(56.0%)や「クリスマスプレゼント」(32.0%)が他の層よりも高くなった。また、20代男性では、「住宅(リフォーム含む)」(19.0%)や「自動車」(12.0%)、「家電(時短家電など)」(14.0%)が他の層よりも高くなっている。 そのほか、 60代以上女性では「旅行」(56.0%)や「普段の食事」(36.0%)、 「健康」(49.0%)が他の層よりも高く、 20代女性では「特別な日の食事」(44.0%)が他の層よりも高くなった。

 

  • 妻が夫に求める素敵なセリフ 1位「ありがとう」2位「愛してる」3位「ずっと一緒にいたい」

全回答者(1,000名)に、 配偶者に言ってほしいと思う素敵なセリフを自由回答で聞いたところ、 男女とも1位は「ありがとう」(男性114名、 女性193名)となった。

2位以降の結果を男女別にみると、 男性回答では、 2位「好き/大好きだよ」(33名)、 3位「愛してる」(31名)、 4位「お疲れさま/ご苦労さま」(29名)、 5位「○○と結婚して良かった」「幸せだよ」「頼りにしているよ」(いずれも8名)となったのに対し、 女性回答では、 2位「愛してる」(23名)、 3位「ずっと一緒にいたい」(18名)、 4位「好き/大好きだよ」(14名)、 5位「頑張っているね」(13名)となった。

 

  • 夫婦関係を漢字1字で表すと? 「良」は夫妻ともに1位 「愛」は夫3位、 妻10位 妻への想いは伝わらず 夫婦間でズレ拡大
  • 理想の夫婦関係を漢字1字で表すと? TOP5は「愛」「和」「楽」「絆」「幸」

最後に、 全回答者(1,000名)に、 夫婦の現在の関係を表す漢字(1字)を聞いたところ、 1位「良」(90名)、 2位「和」(81名)、 3位「楽」(48名)、 4位「友」(42名)、 5位「愛」(41名)となった。良好な関係を思わせる「良」や、 和やかな関係を思わせる「和」など、 ポジティブなイメージの漢字が上位に並んだ。

男女別にみると、 男性では「忍」(17名)が5位となり、 夫婦関係で耐え忍ぶような状況に置かれている人もいる模様。女性では4位に「友」(27名)がランクインし、 現在の関係を“友達夫婦”と感じているのは夫よりも妻に多いことがうかがえた。そのほか、 男女でランキングに差がみられたものについてみると、 男性では3位に「愛」(30名)、 5位に「信」(17名)がランクインしていますが、 女性では「愛」(11名)は10位、 「信」(10名)は10位圏外となっている。夫婦間で心のすれ違いが生まれ、気持ちのズレが拡大していることがうかがえる結果となった。スパークス・アセット・マネジメントでは、「夫から妻への愛情表現が不足気味で、 妻には夫からの愛が充分に伝わっていないことが多いのではないでしょうか」とコメントしている。

また、 理想の夫婦の関係を表す漢字(1字)を聞いたところ、 1位「愛」(142名)、 2位「和」(93名)、 3位「楽」(53名)、 4位「絆」(44名)、 5位「幸」(42名)となった。