Indxx Japan Fintech Index #
Indxx Japan Fintech Indexは、フィンテック産業に関連する国内上場株式で構成される株価指数です。日本のFintech業界全体の株価動向を示します。銘柄指数の算出方法は、浮動株調整後の時価総額加重方式を採用していますが、各構成銘柄の構成比率の上限を8%としています。Indxx Japan Fintech Indexは、Indxx社が算出・公表しています。
同指標でいうフィンテック産業とは、ウェルス・マネジメント、デジタルペイメント・POSシステム、ブロックチェーン、金融システム、信用リスク管理、およびオンラインブローカレッジ等のことです。Indxx Japan Fintech Indexは、これらのフィンテック産業から主に収益を上げる国内上場会社の株式によって構成されています。2024年8月末現在、32銘柄で構成されています。
→Indxx Japan Fintech Indexのチャート
インデックス名について #
Indxx Japan Fintech Indexは、英語表記での株価指数ですが、分解すると次のようになります。
INDXX=指数算出会社のIndxx社のこと
Japan=日本を投資対象とする
Fintech=フィンテック関連企業を構成銘柄とする
Index=(株価)指数
フィンテック関連企業とは? #
Indxx Japan Fintech Indexにおいて、「フィンテック」関連企業とは次の9つのテーマに定義される企業のことです。
ウェルス・マネジメント #
クライアントの投資収益率を高め、税金、キャッシュフロー、不動産など、クライアントの財務管理に関わる企業を対象とする。
デジタルペイメント・POSシステム #
モバイル、オンライン、デジタルウォレットなどのデジタル決済モードを提供する企業を対象とする。プリペイドカード、送金サービス、クリアリングハウスが含まれ、POSマシンや支払いゲートウェイなどのPOSインフラストラクチャーを促進する。
ブロックチェーン・暗号通貨 #
ブロックチェーンインフラストラクチャーを促進する企業、またはブロックチェーンテクノロジーの開発に関与する企業を対象とする。暗号マイニング、暗号取引、暗号ウォレットなどの暗号通貨に関連するサービスを提供する企業も対象とする。
金融システム・ソフトウェア #
金融システム、ソフトウェア、およびITソリューションの設計に関与している企業を対象とする。これらの会社は、財務プロセスの完全/部分的な自動化に関与しているか、プロセスの効率を高めることに寄与している。これには、インターネットを使用して金融サービスを提供する企業も含まれる。
信用リスク管理 #
信用リスクと信用保証に関連するサービスを提供する企業を対象としている。これらには、販売信用、請負業者信用に対する保証サービス、債務者の信託による保証サービス、前払信用に対する保証サービス、および会社買収およびその他の種類の金融保証に関連する保証サービスが含まれる。
ベンチャーキャピタル・クラウドファンディング #
中小企業/新興企業に財政的、技術的、およびその他のサポートを提供するベンチャーキャピタルと、クラウドファンディング、つまり一般からの資金調達のためのプラットフォームを提供するクラウドファンディング企業を対象としている。
オンラインブローカー #
対面ではなくインターネットを介してオンラインで仲介サービスを提供する企業を対象としている。
金融データプロバイダー・取引所 #
分析およびインデックス作成ソリューションを含む、財務、税務、会計、企業データを提供する企業を対象としている。また、証券取引所や商品取引所などの金融取引所を管理、所有、運営する企業も含まれる。
保険テクノロジー #
保険業界の業務を強化するためのテクノロジーを構築/提供する企業を対象としている。また、ビッグデータ、人工知能、消費者向けウェアラブルなどのテクノロジーを事業運営に活用する保険会社(または保険会社を可能にする会社)も含まれる。
Indxx Japan Fintech IndexをベンチマークとするETF #
2021年12月8日に東京証券取引所に上場した「グローバルX フィンテック-日本株式 ETF(2836)」はこのIndxx Japan Fintech Indexをベンチマークとしています。同ETFの運用・管理会社はGlobal X Japan株式会社です。
Indxx Japan Fintech Indexまとめ #
Indxx Japan Fintech Indexは、日本のフィンテック産業に関連する上場企業32銘柄で構成される株価指数で、フィンテック業界の株価動向を示します。金融システム、デジタルペイメント、ブロックチェーンなど幅広いテーマに基づいて銘柄が選定され、構成比率は上限8%に制限されています。この指数をベンチマークとするETF「グローバルX フィンテック-日本株式 ETF(2836)」も東京証券取引所で取引可能です。