基準価額とは? #
投資信託の値段のことを「基準価額」と呼びます。
投資信託は設定の際の元本(当初元本)1口=1円のファンドと1口=1万円のファンドがあります。基準価格は、1口=1円のファンドの場合、1万倍して算出します。
したがって、基準価額は投資信託1口当たり、または1万口当たりの値段となります。
基準価額の計算 #
基準価額は各投資信託の純資産総額を計算日における受益権の口数で割って求めます。
- 基準価額=純資産総額÷総口数(当初元本1口=10,000円の場合)
- 基準価額=純資産総額÷総口数×10,000(当初1口=1円の場合)
基準価額を計算する際には、投資信託が組み入れている全ての有価証券(株式や債券など)を時価で再評価します。この組入れ有価証券の時価に関して、上場している有価証券については原則として証券取引所における計算日の終値が使われます。外貨建有価証券の場合は、計算日に知り得る直近の日の終値が使われることになっています。例えば、ニューヨークの株式であれば、計算日の前営業日(時差の関係で前営業日となります)のニューヨーク株式市場の終値が使われます。
この時価評価されたものに、株式の配当金や債券等の利子などの収入を加え、そこから信託報酬などの必要な費用を差し引いたものの合計が投資信託の純資産総額です。この純資産総額を投資信託の総口数で割ることで、1口当たりの価額(基準価額)が計算されます。当初元本が1口=1円のファンドでは、その価額を10,000倍すると10,000口あたりの価額(基準価額)を計算できます。投資家が投資信託を購入したり、換金したりする際は、この基準価額に基づいて取引が行われます。
このように組入れ有価証券を時価で再評価して、各投資信託の基準価額は毎日再計算され、公表されています。原則として計算日の翌日付けの日本経済新聞朝刊に掲載されています。また、運用会社や評価会社のホームページなどでも、直近の基準価額を知ることができます。