単位型株式投資信託とは、あらかじめ定められた募集期間中のみ投資家を募集し、ファンド設定後は新たな資金の追加ができない株式投資信託のことです。通常、信託期間が設定されており、期間満了時に償還されます。株式を主要な投資対象とするため、値動きが大きくなる傾向がある一方で、運用方針の一貫性を保ちやすいという特徴があります。
単位型投資信託には、定期的に同一商品性のファンドを設定する定時定型ファンドとその時々の経済状況や市場環境に応じて随時設定していくスポット型に分けられますが、最近は定時定型型の設定はありません。
投資信託協会のデータによると、2025年4月現在、約200兆円の株式投資信託が運用されていますが、このうち単位型株式投資信託は6,090億円にとどまり、全体の約0.3%にすぎません。
単位型株式投資信託の特徴 #
- 募集期間が限定されている
単位型投資信託は、一定の期間に限って募集(販売)されます。募集が終了すると、新たな投資家は購入できません。
- クローズドエンド型(閉鎖型)
設定後は原則として新規の資金流入や解約ができず、信託終了まで運用が続きます。
- 運用スタイルの一貫性
設定後に資金の流出入がないため、運用方針を安定的に保ちやすく、ポートフォリオの構築・維持がしやすいという利点があります。
- 満期がある
信託期間が決まっており、期間終了時にファンドは償還されます。償還時の基準価額に応じて、投資家に資金が返還されます。
- 一般には証券会社経由で販売される
多くの場合、単位型投信は証券会社が期間限定で取り扱い、購入はその期間内に限られます。
単位型と追加型の違い #
分類 | 単位型投資信託 | 追加型投資信託 |
---|---|---|
購入期間 | 限定された募集期間のみ | 常時購入可能(オープン型) |
解約 | 原則不可(満期償還) | 原則いつでも解約可能 |
資金流出入 | なし | 随時あり |
単位型株式投資信託まとめ #
単位型株式投資信託とは、募集期間が限定されており、その期間中にのみ購入できる株式を主要投資対象とした投資信託です。設定後は新規購入や途中解約が原則できず、満期まで保有することになります。資金流出入がないため、運用方針を安定的に維持しやすいという特徴がありますが、現在では全体に占める割合はごくわずかです。