運用会社別純資産総額推移（2018年4月）

投資信託全体の動向

投資信託協会が発表した2018年4月の契約型公募投資信託の投資信託会社別資産増減状況によると、運用会社全社（80社）の投資信託の設定額は約5.27兆円、解約額は5.07兆円、償還額は370億円で、差引き約1,669億円の資金純増となりました。一方、運用による純資産の増加が2.36兆円となったことから、運用会社全体の純資産総額は前月末に比べ約2.25兆円増加して約111.4兆円となりました。

資金増減

運用会社別に資金増加額（設定額から解約額と償還額を差し引いた額）を見ると、増加額が最も大きかったのはブラックロック・ジャパンで、増加額は1,652億円でした。資金増加額が最も大きかった５社は次の通りです。なお、全運用会社80社中で資金増加が見られたのは３５社でした。

運用会社名	設定	解約	償還	資金増加額
ＢＲＪ	271,083	103,116	2,743	165,224
三菱UFJ国際	493,025	396,534	16,452	80,039
日興	1,008,985	967,879	0	41,106
三井住友ＴＡ	114,406	81,566	246	32,594
アライアンス	28,366	3,628	0	24,738

（単位：百万円）

一方、資金減少額が最も大きかったのはアセットマネジメントOneで、減少額は1,850億円でした。資金減少額が最も大きかった５社は次の通りです。

運用会社名	設定	解約	償還	資金減少額
ＡＭ－Ｏｎｅ	538,449	721,677	1,826	▲ 185,053
野　村	1,470,627	1,505,277	0	▲ 34,650
フィデリティ	20,922	54,787	0	▲ 33,865
シンプレクス	14,618	29,074	0	▲ 14,455
パインブリッジ	2,400	6,608	4,548	▲ 8,756

（単位：百万円）

運用による資産増減額

最も注目される運用による資産増減を見ると、運用により資産が増加したのは80社中63社でした。運用による資産増加が最も大きかったのは野村アセットマネジメントで、増加額は7,589億円でした。運用による資産増加額が最も大きかった５社は次の通りです。

運用会社名	運用による資産増加額
野　村	758,966
大　和	328,902
日　興	313,631
三菱Ｕ国際	159,736
ＡＭ－Ｏｎｅ	110,261

（単位：百万円）

一方、運用による資産減少が最も大きかったのは、ドイチェ・アセット・マネジメントで、減少額は65億円でした。運用による資産減少額が大きかった５社は次の通りです。

運用会社名	運用による資産減少額
ドイチェ	▲ 6,511
ＵＢＳ	▲ 5,526
Ｔ＆Ｄ	▲ 3,081
ＣＡＭ	▲ 2,252
明治安田	▲ 1,539

純資産総額の増減率

純資産総額の増減率を見ると、前月比での増加率が最も大きかったのは、トラノテック投信投資顧問で、増加率は84.8%でした。増加率の大きかった上位５社は次の通りです。

運用会社名	純資産総額	純資産増加率
トラノテック	414	84.8%
お金デザイン	146	18.6%
ＢＲＪ	1,421,272	17.6%
アライアンス	314,754	10.9%
ＪＰ投信	119,565	9.6%

純資産総額

以上の結果、2018年4月末時点で純資産総額が最も大きかったのは野村アセットマネジメントでした。同社の純資産総額は約30兆円で、全体の約27%を占めています。純資産総額上位５社は次の通りです。

運用会社名	純資産総額
野　村	30,688,433
大　和	15,928,945
日　興	14,522,544
三菱UFJ国際	10,305,214
ＡＭ－Ｏｎｅ	8,329,988

（単位：百万円）

レオス・キャピタルワークスの純資産総額の推移

なお、好調を維持してきたレオス・キャピタルワークスの純資産総額は、2018年4月も前月比約2.6%（金額で185億円）増加し、7,394億円に達しました。全体では前月と同じ80社中19位でした。