ETF売買代金ランキング(2021年8月)


ETFランキング

8月のETF(上場投資信託)市場の概況

東京証券取引所が公表したETF相場表(2021年8月版)によると、2021年8月のETF市場全体の月間売買代金(立会内とToSTNetの合計)は前月比約9.1%減少し、約4.27兆円になりました。1日当たり売買代金は前月から約13.4%減少して約2,036億円になりました。

日本銀行によるETFの買い入れは実施されませんでした。

2021年8月末現在、東京証券取引所には247本のETFが上場しています。

 

ETFの売買代金ランキング

月間の売買代金が最も大きかった銘柄は、2021年8月も野村アセットマネジメントの運用する「NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」(銘柄コード:1570)でした。同ETFの8月の月間売買代金は約1.6兆円(立会内とToSTNeT合計)で、全体の約38%を占めました。また、8月も一部の銘柄に売買が集中した状態が続き、売買代金上位10位銘柄の売買代金の合計が全体の約85%を占めました。

売買代金ランキング(上位10位銘柄)は次の表の通りでした。売買代金上位10位ファンドのうち9本が日本の株式市場を対象とするETFで、この内7本がブルベア型のETFでした。引き続きブルベア型を利用した短期的売買がETF市場の中心であることが推察できます。

なお、2021年8月の東京証券取引所の営業日は21日でしたが、この21日全営業日に値段が付いたETFは、247本中200本、全体の約8割でした。値付日数の平均は20日でした。また、値付日数が10日以下のETFが15本ありました。

 

【2020年8月 ETF売買代金ランキング上位10位銘柄】

順位 銘柄コード ファンド名 売買代金(百万円) 運用会社
1 1570 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 1,611,859 野村
2 1357 NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 459,959 野村
3 1458 楽天ETF‐日経レバレッジ指数連動型 318,316 楽天
4 1360 日経平均ベア2倍上場投信 310,725 シンプレクス
5 1579 日経平均ブル2倍上場投信 291,116 シンプレクス
6 1459 楽天ETF‐日経ダブルインバース指数連動型 264,183 楽天
7 1321 NEXT FUNDS 日経225連動型上場投信 117,302 野村
8 1306 NEXT FUNDS TOPIX連動型上場投信 107,469 野村
9 1568 TOPIXブル2倍上場投信 85,311 シンプレクス
10 1552 国際のETF VIX短期先物指数 81,704 三菱UFJ

(データ出所:東京証券取引所 ETF相場表2021年8月版)

 

値付日数が10日以下だったETF

2021年8月の値付日数が10日以下だったETFは次の通りでした。このうち、「MAXISトピックスリスクコントロール(10%)上場投信(1574)」、「MAXISトピックスリスクコントロール(5%)上場投信(1567)」は、2021年10月9日に上場廃止になることが決定されています。

売買高が小さいETF、値付日数が少なく、毎日売買が成立していないETFは、購入したい時に購入したい値段で買えない、売却したい時に売却したい値段で売れないと言う流動性リスクが伴いますので、購入には注意が必要です。

銘柄コード ファンド名 値付日数
2642 SMT ETFカーボン・エフィシェント日本株 10
1585 ダイワ上場投信・TOPIX Ex-Financials 9
2527 NZAM 上場投信 東証REIT Core指数 8
1485 MAXIS JAPAN 設備・人材積極投資企業200上場投信 8
1596 NZAM 上場投信 TOPIX Ex-Financials 7
1468 JPX日経400ベア上場投信(インバース) 7
1652 ダイワ上場投信-MSCI日本株女性活躍指数(WIN) 6
1465 ダイワ上場投信-JPX日経400インバース・インデックス 6
1388 UBS ETF ユーロ圏小型株(MSCI EMU小型株) 6
1574 MAXISトピックスリスクコントロール(10%)上場投信 5
1598 NEXT FUNDS R/Nファンダメンタル・インデックス上場投信 5
1567 MAXISトピックスリスクコントロール(5%)上場投信 5
1676 ETFS 貴金属バスケット上場投資信託 5
1490 上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティ(βヘッジ) 3
1684 ETFS 総合上場投資信託 3