はじめての「投資信託」入門

著者竹川美奈子

万年初心者さん  2020/02/10

推薦理由


投資信託は、数十年の経験がありますが、行き当たりばったりでやってきましたので結局のところトータルで儲かってきたのかどうかもわからない状況ですし、ましてや資産形成など全くもってできていません。

そこで、今更ではあるものの、一度、きちんと投資信託について勉強というか、自分が知っていることと何を知らないで投資をしてきたのかを確認する意味で本を読んでみることにしました。

最初に手にしたのは「税金ゼロの資産運用革命」という本でしたが、私には難しすぎて挫折しました。iDeCoをやっているので、「受給方法を考える」という箇所に関心があったのですが、制度と内容が難しすぎて結局どうすれば良いのか決めるに至りませんでした。

そこで、もっとシンプルなものを読んでから、税金ゼロ・・・を読むべきかと思い、次に手にしたのが「はじめての投資信託入門」です。こちらは平易な言葉(文字も大きめ)なので、読みやすかったです。また、一つのテーマについて概ね2ページで完結するので、ページを行ったり来たりしないでも読むことができました。

「はじめての投資信託入門」は、投資信託とは何かという基本の基本から、もう少し専門的なテーマ、投資信託の買い方、資産の取り崩し方まで、投資信託を買う前から買った後までに知らなければならないことを網羅していますので、最初の1冊には良いと思います。テクニカル的な説明に加えて、投資には長期、分散、低コストが重要であること、インデックスファンドを利用してそれを実現することが、資産形成の王道であると著者は説いているのだと思います。

「はじめての投資信託入門」の中で初めて聞いた言葉や知った情報というのは特にありませんでしたが、聞いたことはあるけどきちんと理解していなかったことを整理することができましたし、結論として、お金を増やすには「長期」「分散」「低コスト」が重要であることを再認識できました。

もっと若い時に、著者のいうこの3つのキーワードを理解して、20代かせめて30代でこれに気づいていたら、それこそ今頃は資産と呼べるものが形成できていただろうなあと残念な気持ちになりました。若い世代の方は、この本を読んで、短期的な結果を求めずひたすら継続することをお勧めします。少なくとも息子や孫(まだいませんが)には、少額でいいから投資信託の積立を継続することを勧めたいと思います。

目次
第1章 そもそも投資信託って何?
第2章 投資信託の儲けと損はどう決まる?
第3章 投資信託はどのように運用されている?
第4章 投資信託でお金をふやすための3つの戦略
第5章 納得できる正しいアクティブ投信の選び方
第6章 投資信託はこうして買いなさい