マルチ・マネージャー・ファンドとは?


投資信託では、一般的には、一つのファンドの運用は運用会社一社が行いますが、複数の運用会社が分担して、ファンド資金の一部ずつを異なる運用方針・運用スタイルで運用するファンドがあり、このようなファンドをマルチ・マネージャー・ファンドと呼びます。

マルチ・マネージャー・ファンドの形態としてはファンド・オブ・ファンズとマネージャー・オブ・マネージャーズと呼ばれるものがあります。いずれの場合も、複数の特定の運用戦略に強いファンドマネージャー(運用会社)に運用を任せることで、分散によるリスク低減を図りつつも、各ファンドマネージャー(運用会社)の優れた運用能力によるより高いリターンを求めようとするものです。

ファンド・オブ・ファンズは、複数の投資信託に投資する投資信託です。投資する投資信託は、同じ運用会社が運用する他の投資信託である場合もあれば、他の運用会社が運用する投資信託の場合もあります。例えば、三菱UFJ投信が運用する「ファンド・オブ・オールスター・ファンズ」があります。このファンドは日本初のファンド・オブ・ファンズとして2000年9月に設定されましたが、異なるスタイルで運用される5本の日本株ファンドに分散投資するファンド・オブ・ファンズです。

マネージャー・オブ・マネージャーズは、他の投資信託に投資するのではなく、異なる投資戦略で運用を行うファンドマネージャーに、ファンド資金の一部の運用を委託するものです。一般に、ファンドの資金は、投資対象や運用スタイルの異なる複数のマザーファンドへ分散投資され、マザーファンドごとに、異なるファンドマネージャーが運用を担当します。マネージャー・オブ・マネージャーズの例としては、「ラッセル 外国株式マルチ・マネージャー・ファンド(確定拠出年金向け)」や「ユナイテッド・マルチ・マネージャー・ファンド1」などが挙げられます。

「ラッセル 外国株式マルチ・マネージャー・ファンド(確定拠出年金向け)」は、日本を除く先進国の株式を主な投資対象としていますが、グロース型、バリュー型、マーケット・オリエントッド型といった異なる運用スタイルを持つ運用会社に資産を配分して、各運用会社がそれぞれの強みを活用した運用を行っています。

マルチ・マネージャー・ファンドでは、募集・設定を行う運用会社のファンドマネージャーの役割は、ファンドの目的を達成するために、異なる投資戦略・投資スタイルにおいて優れた委託先となるファンドマネージャー(運用会社)を選択することです。また、運用が開始されてからは、運用を委託したファンドマネージャーの運用を監視することが重要な役割となります。運用に問題が生じた場合や市場の見通しに変化があった場合に、委託先を変更したり、配分を変更することも、募集・設定を行う運用会社のファンドマネージャーの役割となります。