ETFのブランド


NEXT FUNDS

NEXT FUNDS(ネクスト・ファンズ)は、野村アセットマネジメントの運用するETF(上場投資信託)のブランド名で、「NOMURA EXCHANGE TRADED FUNDS」(野村の上場投資信託)の頭文字に由来しています。また、野村アセットマネジメントによると、「次世代のファンド」のラインナップを展開していく意図を表しているということです。

野村のNEXT FUNDS一覧

MAXIS

MAXIS(マクシス)は三菱UFJ国際投信株式会社の運用するETFのブランド名です。同ブランド名には「最高(MAX)の品質」や「お客さまの投資の中心軸(AXIS)」をめざすという三菱UFJ国際投信の思いが込められています。

MAXISの第一号ファンドは2008年9月19日に設定され、同年9月22日に東京証券取引所に上場した「MAXIS トピックス・コア30 上場投信」です。その後、5本が新たに設定・上場され、2011年9月15日現在、6本のMAXISが上場しています。

MAXIS トピックス・コア30上場投信、日経225上場投信、トピックス上場投信は、いずれも東京証券取引所が算出・公表している日本を代表する株価指数への連動を目指すETFですが、2009年7月17日に東京証券取引所に上場したMAXIS S&P三菱系企業群上場投信は特定の企業グループの株式に的を絞って投資する新しいタイプのETFです。

同ETFは、スタンダード&プアーズ社が算出する株価指数「S&P 企業グループ指数-三菱系企業群-」への連動を目指すものです。同指数は、日本の金融商品取引所に上場している株式のうち、一般に三菱グループに属すると認識されている企業で構成されている株価指数で、構成銘柄は、浮動株修正時価総額や流動性等のスクリーニングを経た銘柄群の中から、三菱広報委員会の会員状況等を踏まえ、S&P指数委員会が選定しています。また、2001年4月2日(終値)の時価総額を100として指数化されています。

また、2011年2月22日に上場した「MAXIS S&P 東海上場投信」はスタンダード&プアーズ社が算出・公表する株価指数の「S&P 日本地域別指数-東海-」の値動きに連動する投資成果を目指すインデックスファンドで、日本国内の特定の地域の株式に特化した唯一のETFです。S&P 日本地域別指数-東海-は、日本の金融商品取引所に上場している株式のうち、東海地方(愛知県、岐阜県、三重県、静岡県)に本社を有する企業で構成されている株価指数で、2011年8月末現在、50銘柄で構成されています。

iShares

「iShares」は総額3.66兆ドル(2011年6月30日現在)の運用資産を有する世界最大手の金融グループであるブラックロック・グループの運用するETFのブランド名です。日本語ではiシェアーズと記載されます。

iSharesブランドは、2009年9月末現在、世界におけるETF運用会社別の純資産残高ではETF市場の約50%のシェアを占める世界最大のETFブランドです。

ブランドミッション

ブラックロックは、iシェアーズのブランドミッション(使命)として、「より良い投資環境を、みんなで築き上げていく(Let’s build a better investment world)」を掲げており、そのために公明正大で責任ある行動規範を持つことだけでなく、より良い投資環境を築く為に、提供する商品が「透明性」「流動性」「柔軟性」等といった要素を兼ね備えていることが大切だと考えていると唱っています。

日本ではこれまでにiシェアーズ日経225、iシェアーズTOPIX、iシェアーズ S&P/TOPIX150が東京証券取引所に上場されましたが、そのうちiシェアーズTOPIXとiシェアーズS&P/TOPIX150は、既に上場廃止になっています。

また、米国籍、アイルランド籍、香港籍、シンガポール籍など外国籍のiShares商品について、2011年7月末現在、89銘柄が金融庁に届け出が行なわれており、国内の証券会社を通じて購入することが可能です。

なお、iSharesは、以前はバークレイズ・グローバル・インベスターズ(BGI)の事業でしたが、2009年12月1日付けで、ブラックロックがバークレイズ・グローバル・インベスターズを買収したため、現在ではブラックロック・グループがiSharesを運用しています。

i シェアーズ(東京証券取引所上場)一覧

i シェアーズ(日本の証券会社を通じて購入できる外国籍のi シェアーズ)一覧

SPDR

SPDRはステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ社の運用するETFのブランド名です。

当初、SPDR(スパイダー)は、同社の運用するS&P 500 ETFのニックネームでしたが、2007年に運用会社であるステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ社が同社の運用するETFのブランド名をSPRDに統一し、Dow DIAMONDSを除く同社のETFにSPDRを付けるようになったことから、同社のETFを総じてスパイダーと呼ぶようになりました。

Dow DIAMONDS(正式名称:DIAMONDS Trust ,Series 1)についても、2010年6月26日より、SPDR Dow Jones Industrial Averate ETF Trustに変更されました。

なお、同社のETFのロゴデザインはSPDRの文字の上にスパイダー(蜘蛛)のマークが使われています。

 

SPDR(日本の証券会社を通じて購入できる外国籍のSPDR)一覧

 

db X トラッカーズ

db X-trackersは、世界最大規模の銀行グループであるドイツ銀行グループが提供するETFのブランド名です。dbは、ドイチェ・バンク(Deutsche Bank=ドイツ銀行)の頭文字をとったもの、trackersは追跡するものという意味でインデックスファンドを意味しています。なお、海外ではインデックスファンドのことを、トラッカーズファンドと呼ぶこともあります。「X」は、同社のホームページによると、全ての資産クラスおよび市場における同社の専門的知識の幅広さと深さを反映しているということです。

db X-trackersの第一号ファンドは2007年1月22日にドイツで上場した8本のファンドで、DAX、SMI、S&P/MIB、DJ EURO STOXX50、MSCI USA、MSCI JAPAN、 MSCI EUROPE、MSCI WORLD INDEXへの連動を目指すETFでした。

米国や欧州の他のETFのブランドと比較すると後発だったdb X-trackersですが、2007年の最初の設定以降に急速に拡大し、2010年12月末現在、160本以上のファンドが運用されており、その資産運用残高は約360億ユーロと、欧州第3位、世界第5位の規模を誇っています。

日本からは、香港証券取引所に上場している20本超のファンドについて、楽天証券などのオンライン証券を中心とした取り扱い会社を経由して購入することが可能です。

db x-トラッカーズの特徴

一般的なETFは、連動の対象となる指数を構成する銘柄全てをほぼ同じ組入比率で保有するレプリケーション手法が採用されるか、業種配分や配当利回りといった指数の特性に適合するようなサンプルポートフォリオを構築することで、指数との連動を図ります。一方、db X-trackersにおいては、シンセティック・レプリケーションという手法が採用されています。

シンセティック・レプリケーションでは、ファンドは指数の構成銘柄を直接組み入れることはせず、銀行との間でスワップ契約を結び、ファンドは投資家が払い込んだ現金を銀行に支払い、銀行は引き換えに買い戻し代金と指数のリターンをファンドに対して保証します。db X-trackersの場合、このスワップ契約の相手方はドイツ銀行となります。この仕組みにより、トラッキングエラーが最小限に抑えられ、同時にファンドの運用にかかる費用も低く抑えられるというわけです。db X-trackersだけでなく、欧州のETFではこのシンセティック・レプリケーションが広く採用されています。

db x-トラッカーズ

YOURMIRAI

YOURMIRAI(ユアミライ・あたなの未来)は、三井住友アセットマネジメント株式会社が運用するETF(上場投資信託)のブランド名でした。YOURMIRAIには、運用会社の「お客様の明るい未来に貢献したい」「一番大切なのはあなたの未来です」という思いが込められているということです。

YOURMIRAI第一号は、2011年11月4日に東京証券取引所に上場した「YOURMIRAI アジア関連日本株指数上場投信(1562)」でした。同ファンドは、信託財産の1口当たりの純資産額の変動率をTOPIXアジア関連株指数の変動率に一致させることを目的として、対象指数に採用されている銘柄の株式に投資するファンドでした。

TOPIXアジア関連株指数とはTOPIX500指数を構成する銘柄の中から、時価総額、アジア・オセアニア地域における海外売上高状況等を基に、東京証券取引所が選定した25銘柄を算出対象とします。2011年10月7日の指数値を基準値1,000ポイントとして、東京証券取引所が算出・公表しています。

なお、YOURMIRAI アジア関連日本株指数上場投信は、2016年06月22日に償還されました。

 

 

上記の他にも、大和投信の「ダイワ上場投信」、日興アセットマネジメントの「上場インデックスファンド」、三菱UFJ国際投信の「国際のETF」、三菱UFJ信託銀行の「金の果実シリーズ」などがETFのブランドとして知られています。

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ETFについてのQ&A (よくある質問)

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