QUICK投信平均とは?


1.QUICK投信平均とは

「QUICK投信平均」をご存知ですか?これは、投資信託の分類別に算出されている平均指標です。

株式会社QUICK http://www.quick.co.jp/ が2001年2月14日から算出・公表しています。株式でいう日経平均指数や東証株価指数、業種別株価指数と同じように、投資信託についても平均指標が発表されています。その一つがQUICK投信平均です。

今回は、このQUICK投信平均について考えてみたいと思います。

 

2.株価指数と投信指数

sisuu株式の代表的な指数としては東証株価指数が挙げられます。東証株価指数は第一部、第二部という上場市場別だけでなく、建設、電気といった業種別にも業種別株価指数が算出・公表されています。インターネットでも東京証券取引所のホームページ http://www.tse.or.jpで東証株価指数をはじめ、各業種別指数のグラフを表示することができます。

一方、今回注目する「QUICK投信平均」は、社団法人投資信託協会が採用している投資信託の分類に基づいて、投資信託の平均指標を算出しています。投資信託の分類方法については、評価会社により異なりますが、最も広範に利用され、目論見書にも記載されている分類は投資信託協会の定める分類です。

協会分類については、投資信託協会のホームページ http://www.toushin.or.jp/  に掲載されています。

 

3.どう利用するのか

QUICK投信平均は、①分類間の運用実績の比較、②個別ファンドの分類平均との比較を行う際に利用すると便利です。

①分類間の運用実績の比較 QUICK投信平均は、投資信託の分類別に算出されています。例えば、国内株式型大型株型の平均指標と国内株式型中小型株型の平均指標を比較することで、その変動パターンの違い、異なる経済状況下における両者の反応などを掴むことが出来ます。

② 個別ファンドの分類平均との比較 自分が持っているファンド、あるいは購入を検討しているファンドが他のファンドのパフォーマンスと比較してどういう状況にあるのかを知ることができます。そのファンドの属する分類の平均と比較して、大きく異なる動きをしている場合には、何か理由があるはずです。そんな疑問を持って、目論見書や運用レポートを読むと、これまでなんとなく読んでいた運用レポート等の内容がもっと具体的に見えてきます。

 

4.QUICK投信平均はどう算出するのか

では、QUICK投信平均が、どのように算出されるかを見てみましょう。まず、国内の追加型株式投資信託について、各ファンドが属する分類毎に日次ベースの平均騰落率を算出します。この数字を前営業日の平均指標に掛け合わせていきます。1998年11月30日の平均指標値を基準値として10,000(ポイント)としています。
平均指標の算出は分類毎に次の式が用いられています。

当日の平均指標=前営業日の平均指標 X (平均騰落率(%)/100 + 1)

ここで、平均騰落率には、各分類に属する個々のファンドの前日純資産額の大きさにより重みづけをした加重平均が使われています。これにより、単純平均とは異なり、純資産総額の大きい投信の平均騰落率への影響を大きく、純資産総額の小さな投信の影響を小さくし、より投信マーケットの実勢を反映したかたちにしています。なお、QUICK投信平均では、平均騰落率を算出するにあたっては決算ファンドを除外しています。

 

5.なぜ決算ファンドを除外するのか

QUICK投信平均では、正確性と速報性を維持するため、次の理由により決算ファンドの騰落率は常に平均指標の算出から除外しています。除外するのは決算日の日次騰落率と休日決算翌営業日の日次騰落率のみです。

理由1

決算があったファンドの日次騰落率を算出するには分配金の値が必要となりますが、投資信託協会から日次で配信されるデータには分配金情報が含まれていません。このため、独自に分配金収集を行うことが必要となりますが、完全に捕捉するには時間を要するケースがある。

理由2

休日決算があったファンドを知るには、休日の2営業日後まで待つ必要があり、休日決算ファンドを含めた平均騰落率を正確に算出するには、最低2営業日後まで待たねばならず、速報性に欠けてしまう。

理由3

分配金データは、投資信託協会から毎月第3金曜日に前月分がまとめて配信され、このタイミングでは決算ファンドの日次騰落率も正しく算出できます。そこで、決算ファンドを除外した平均指標を「速報」、決算ファンドも含めて再算出した平均指標を「確報」として提供する方法も考えられた。しかし、この方法を採用する場合、(前月の確報入手前の)前々月末の確報値を基準とする「第1速報値」、(前月の確報を入手後の)前月末の確報値を基準とする「第2速報値」、最後(翌月第3金曜日)に分配金データ入手後の「確報値」という合計3種類の値を持つことになり、混乱が生じかねない。

 

6.どんな分類の平均指標が公表されているのか

株式会社QUICKでは、追加型株式投資信託(オープン投信)のうち、日経300株価指数連動型上場投資信託、限定追加型、国内株式型(国内財形型)、国内株式型(国内マネープール)を除くすべての大分類(8種類)と小分類(26種類)の平均指標を公表しています。新規設定ファンドは翌営業日から平均指標の算出対象となります。さらに、以上に該当する投信すべてを対象としたものを「総合」分類の平均指標として算出・公表しています。

●追加型

いつでも購入・解約ができる投資信託。当初募集期間のみ購入可能で、償還まで解約のできない投資信託を単位型といいます。

●日経300株価指数連動型上場投資信託

日経300株価指数連動型上場投資信託は東京証券取引所に上場しており、株式と同様に売買することができる。日経300株価指数連動型上場投資信託は、信託財産を日経300指数を構成する300銘柄の現物株のみに投資し、運用にあたっては、基準価額が同指数の動きと高位に連動することを目指すものです。

 

7.どこに公表されているのか

QUICK投信平均は次のメディアで見ることができます。

  • 株式会社QUICKのホームページ http://www.quick.co.jp/
  • 日本経済新聞日曜版マネー&ライフ面「比べてみよう投信データ」
  • QUICKの専用端末サービス(金融機関や法人向けの情報端末)