受益証券の認証とは?


受益証券の認証とは

受益証券の認証とは「一定の行為や文書の作成が正式な手続きによってなされたことを、定められた公の機関が証明すること」です。

投資信託では、受益証券が、正当な手続きによって投資信託委託会社から発行されたことを、その投資信託の受託銀行である信託銀行が証明することで、受託銀行の業務のうち一つでした。

投資信託振替制度がスタートする前は、発行される受益証券にはあらかじめ認証が印刷されていることがほとんどでしたが、これをもって認証したとされるわけではありません。発行の都度、投資信託会社が受託銀行に認証依頼をし、信託銀行がこれを受けるという正式な書類をかわして手続きが行われていました。

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受益証券の認証のイメージ

現在は、投資信託振替制度がスタートしており、受益証券の券面は発行されず、受益権はコンピューターシステム上の口座で管理されています。

 

信託銀行の役割

信託銀行の役割は、地味で目立たない点が多いのですが、信用力のある信託銀行が受託をつとめているというのは実は大事な点です。「ファンド」や「信託」という概念が徐々に一般的になり、投信法に基づくものではない金融商品で「○○○ファンド」と名乗るものも増えていますが、なかにはマルチ商法まがいの危ないものもあり、これらの受益証券には認証もなく、単なる紙切れで何の効力もないかもしれません。大切な資金を運用する際は、それが正当な投資信託かどうか、よく確認することも大切です。