誰もが株式市場を理解する知力を持っている


「誰もが株式市場を理解する知力を持っている。小学校5年生までの算数をやり遂げていれば、あなたにも絶対できる。」これは、米国に本拠地を置く世界最大の独立系投資信託運用会社フィデリティの副会長であり、世界で最も有名な株式ファンドのファンドマネージャーであるピーター・リンチ氏の言葉です。

英語では「Everyone has the brainpower to follow the stock market. If you made it through fifth-grade math, you can do it.」です。

株式投資は難しい、複雑な計算を駆使できないと株式投資は出来ないと思い込んでいる人は多いものです。しかし、株式の投資尺度として一般に使われている1株当たり利益、株価収益率、株価純資産倍率、株主資本利益率、配当性向といった、一見難しそうに見える数値は、実はとてもシンプルな計算式で求めることができるのです。ピーター・リンチ氏が言うように、小学校の算数ができれば大丈夫。

まずは、自分の関心のある会社の株価を毎日追いかけて、その会社のホームページ、EDINET、四季報、オンライン証券などで必要な数字を見つけて、計算にチャレンジしてみましょう。きっと思い込んでいたよりずっと簡単なことがわかります。

ピーター・リンチ氏は、1978年に「フィデリティ・マゼラン・ファンド」の運用を開始し、1990年にはこのファンドを純資産総額140億ドルという世界最大級のファンドにまで育て上げたことでも有名です。ピーター・リンチ氏は、現在でもフィデリティの副会長として活躍しており、同氏のコメントやレポートは雑誌や著書だけでなく、フィデリティのホームページでも読むことができます。