いのちの金に手をつけるな


「いのちの金に手をつけるな」の「いのちの金」とは、生活費や他に使う予定のあるお金のこと。投資の心構えとして、損したら困るようなお金で投資をしてはならないという格言です。

使う予定が決まっている資金を投資に回すより、余裕資金で投資するほうが判断も冴えるというもの。何らかの制約をおかしてま投資したところで、必ず無理が生じ危険に身をさらすことになります。

投資に限らず、焦りから来る早急な判断は損を招くだけ。江戸時代の古い格言にも「気の落ちつかぬときの商いは、十度が十度ながら損なりと察すべし」とあります。お金、時間、気持ちにゆとりがない人は、ガツガツと目先の利益だけを追っているように見え、好感をもたれません。

欲望はとどまることを知らない魔物。これだけは手を出さずにおこうという、欲望を抑える自制心のタガがはずれた瞬間から、暴走が始まります。行き着くところまで行ってしまった後、残るのは後悔だけ。恋愛でも「好きだから」ですべて許されるわけではなく、好きだからこそ相手を思いやり、時には一歩引いて接することも必要。どんなに好きでも、自分の中に「ここまで!」ときっぱり線引きできる強さのある人は魅力的です。