恒産無き者は恒心無し


恒産無き者は恒心無しは、中国の戦国時代の思想家の孟子の言葉です。恒産とは、一定の財産や一定の安定した職業のこと。一定の財産や職業を持たない人は、恒心、つまり定まった心、正しい心がないという意味です。

大きな財産を築くことや、働いて大儲けすることは必要はありませんが、職に就いて、労働の対価としてお金を得ることで、人は食べてゆくことができ、ある程度の財産を持つことができます。そういった生活の基盤がきちんと整ってこそ、生活は安定し、精神面でも安定を維持することができるというわけです。職も財産もなければ、当然生活は苦しくなり、思考もマイナス思考に陥り易く、場合によっては自棄を起こす羽目にもなります。

孟子の言葉は、投資に直接関係した言葉ではありませんが、投資で考えてみると、ちゃんと働いて、ある程度の余裕資金ができて初めて、投資を考えた方がよいということにもなります。一定の職も資金的余裕もないのに、あるいは借金してまで投資するようでは、心に余裕がなくなってしまい、正しい心で冷静な投資判断はできそうにありませんから。