マネックス証券の広木隆氏の共著「ROEを超える企業価値創造」、日本経済新聞出版社から発売


マネックス証券株式会社は、 チーフ・ストラテジスト広木隆氏の共著「ROEを超える企業価値創造」が2019年3月20日(水)日本経済新聞出版社から発売されたと発表した。

ROEを超える企業価値創造の内容

株価とは、資本の値段。簿価の資本にどのくらいの付加価値=プレミアムをつけて評価するかというのが企業価値 評価の本質であり、だからこそ資本の成長率である自己資本利益率(ROE)に人々は注目してきました。企業 価値評価の中核はROEであることには変わりませんが、我が国の資本市場にもようやくその概念が浸透してきまし た。この本ではROEをベースとしながらもさらに進んだ論点を取り扱い、日本の上場企業の企業価値向上の処方 箋を探っていきます。

書籍概要

  • 書籍名: 「ROEを超える企業価値創造」
  • 発売日: 2019年3月20日
  • 価 格 : 2,200円+税
  • 出版社:日本経済新聞出版社
  • 著者
    • 柳良平 エーザイ常務執行役CFO 早稲田大学客員教授
    • 出井信吾 ニッセイ基礎研究所チ ーフ株式ストラテジスト
    • 広木隆 マネックス証券 チーフ・ストラテジスト (広木隆執筆章第1章 日本の資本市場の現状と課題、第5章 マクロ的な観点からのROEー資本・労働の生産性と分配、終章 鼎談ー日本企業の価値創造の処方箋

目次

第1章 日本の資本市場の現状と課題 広木 隆
1 低評価に甘んじている日本企業の「資本の価値」
2 なぜ日本企業のROEは低いのか
3 日本企業のガバナンスの問題
4 確実に変わり始めている株式市場

第2章 世界の投資家の日本企業に対する認識――グローバル投資家サーベイ 柳 良平
1 日本企業のコーポレートガバナンスに対する満足度
2 日本企業のROEに対する満足度
3 日本企業の保有する現金・有価証券の水準の妥当性
4 日本企業の保有する現金 ・ 有価証券100円の価値
5 日本株投資に係る株主資本コスト(投資家の最低要求リターン)
6 エクイティ・スプレッド(ROE ― 株主資本コスト)の支持率
7 日本企業のESGとその開示についての投資家意見
8 日本企業のESGを企業価値評価(PBR)に織り込むべきか

第3章 日本企業の現金価値のディスカウントと配当政策 柳 良平
1 積み上がる現金・有価証券
2 ガバナンスディスカウントの定性的証拠
3 ガバナンスディスカウントの定量的証拠
4 最適資本構成に基づく最適配当政策を考える

第4章 日本企業のROEと企業価値の実証結果 井出真吾
1 ROEと資本コスト、企業価値の密接な関係
2 株式市場はROEのどこを評価するのか

第5章 マクロ的な観点からのROE――資本・労働の生産性と分配 広木 隆
1 ROEは生産性を測る指標
2 企業価値創造の鍵
3 分配のベスト・バランスが課題

第6章 ESG投資の意義と効果 井出真吾
1 ESG投資は効果を生むか
2 ESG評価と株式リターンの実際

第7章 非財務資本とエクイティ・スプレッドの同期化による価値創造 柳 良平
1 非財務資本を包含する市場付加価値の欠如
2 エクイティ・スプレッドの意義
3 ROE経営を超えて――「非財務資本との同期化」の提言
4 結論

終章 鼎談――日本企業の価値創造の処方箋 柳 良平・広木 隆・井出真吾
ROEの向上に満足してはいけない
日本企業の現金が低く評価される根本的原因
日本企業のガバナンスはどこが問題なのか
横並びの配当性向30%がはらむ大きな問題
ESGに取り組む本当の意味

広木 隆氏について

マネックス証券株式会社 チーフ・ストラテジスト
上智大学外国語学部卒業。 国内銀行系投資顧問、外資系運用会社、ヘッジファンドなど様々な運用機関でファンド マネージャー等を歴任。 長期かつ幅広い運用の経験と知識に基づいた多角的な分析に強み。 2010年より現職。青山学院大学大学院(MBA)非常勤講師。 テレビ東京「ニュースモーニングサテライト」、BSテレ東「日経プラス10」、 日テレNEWS24「まーけっとNAVI」、J-WAVE「JAM THE WORLD」等の レギュラーコメンテーターを務めるなどメディアへの出演も多数。 マネックス証券ウェブサイトにて、最新ストラテジーレポートが閲覧可能。

著書: