シンガポール取引所、クリサス・リテール・トラストのメインボードへの上場を歓迎


シンガポール取引所(以下SGX)は本日(2013年5月10日)、クリサス・リテール・トラストが証券コード「S6NU」でメインボードに上場したことを発表した。

クリサス・リテール・トラスト(以下CRT)は、アジア太平洋地域に投資する小売業の事業信託としては初めてSGX に上場するもの。当初のポートフォリオには、日本の4 つの商業施設物件が組み込まれている。不動産グループの大和ハウス工業、総合商社の丸紅が同信託の戦略的パートナーかつユニットホルダーを務める。

クリサス・マーチャンツ・インターナショナル・ピーティーイー・リミテッド(スポンサー)のグループ・マネジング・ディレクター兼クリサス・リテール・アセット・マネジメント・ピーティーイー・リミテッドの非常勤取締役であるジェレミー・ヤング(Jeremy Yong)氏は、「近年、シンガポールのREIT不動産投資信託)及び事業信託市場は厚みを増し、急成長を遂げている点で、SGX はCRT の上場先として最適の取引所となりました。当グループは、2013 年がシンガポールにおけるREIT 及び事業信託IPO の活気溢れる1 年となるべく、当銘柄が条件設定において圧倒的な関心を得たことを光栄に思います」と述べている。

また、クリサス・リテール・アセット・マネジメント・ピーティーイー・リミテッドの常勤役員兼最高経営責任者(CEO)であるジム・チャン(Jim Chang)氏は、「クリサス・リテール・トラストが本日、SGX に上場したという事実は、当社が長期的に株価を維持し、かつ株主への還元を公約するということを意味しています。当社はSGXから受けた援助と助言に感謝の意を表し、今後も長年にわたって同取引所と連携し、密接に協力して参ります」と述べている。

これに対し、SGX の最高経営責任者(CEO)のマグナス・ボッカー(麦尼思•博可先生)は、「SGX は、クリサス・リテール・トラストがメインボードに上場し、当取引所に既に上場しているREIT 及び不動産信託の大きなクラスターに加わったことを光栄に思います。日本の不動産ポートフォリオを保有するクリサス・リテール・トラストへの投資家からの支持は、SGX が(発行者である)グローバル企業及び投資家から支持される取引所であることを裏付けるものです」とコメントしている。

株式発行総額が3 億9,600 万シンガポールドルとなるクリサス・リテール・トラストの上場により、SGX に上場されたREIT 及び不動産信託の銘柄数は32 銘柄となり、合計時価総額は700 億シンガポールドル(570 億米ドル)に達した。

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