FOLIO、進化版ロボアドバイザー「FOLIO ROBO PRO」の約半年間の運用成績を公開


株式会社FOLIOが提供している新たなAIスコア機能を追加した進化版ロボアドバイザーFOLIO ROBO PRO(以下ROBO PRO)」は、 2020年1月15日にリリースして約半年が経過し、この期間の運用成績を公開した。2020年7月21日にはBSテレビ東京「日経モーニングプラスFT」でも取り上げられ、 FOLIOによると、「ROBO PRO(ロボプロ)」は業界からの注目度が高まっている。

 

直近までの運用成績はTOPIXを+14.2%上回る成績とその理由

2020年1月15日にリリースされた「ROBO PRO(ロボプロ)」は、 下の(図-1)のように7月14日時点で、 TOPIXを+14.2%上回る成績※1となっている。今年は3月中旬に新型コロナウイルスの影響による「コロナ・ショック」が発生し、 マーケットは一時期急落し、「ROBO PRO(ロボプロ)」もこの影響を受けて下落したが、下落局面での下落率はTOPIXより小幅にとどまり、 その後の相場回復により、 「ROBO PRO(ロボプロ)」がリリースされた1月15日から見たパフォーマンスは7月14日の段階でプラスに回復した。 FOLIOでは、この理由は「市況に応じた大胆な資産の入れ替え」であると考えている。

(図-1)

(図-1)の一番左、 2020年1月15日における「ROBO PRO(ロボプロ)」の資産配分(円グラフ)を見ると、 この段階では「株」、 「債券」、 「その他」の資産をこのような比率で保有していた。しかし約1ヶ月後の2月18日には、 「株」の保有率を減らし「債券」の保有率を増やしている。

FOLIOでは、この運用成績について次のように説明している。

「ROBO PRO(ロボプロ)」は40種類以上のマーケットデータを活用して、 相場の先を読むのが特徴の一つで、 この時点でも2月中旬に発生するマーケットの暴落を予測し、 下落すると考えられる株の保有率を減らし、 債券を増やすポートフォリオに大胆に変更した結果、 コロナ・ショックによる下落を和らげることができたと考えられます。

そして、 株式市場が大幅に下落していた3月19日に、 「ROBO PRO(ロボプロ)は再び資産配分の比率を変更します。 3月19日の円グラフで特徴的なのは、 不動産の保有率を増やした点です。 そしてそこから徐々に回復し、 3月19日の時点で約−14%だった資産は、 約3ヶ月後の6月中旬にはプラスに回復、 7月14日時点では約+5%程度※2で推移しています。

※1 FOLIO ROBO PRO運用実績について

  • サービス開始当初(2020年1月15日)から2020年7月14日まで、 FOLIO ROBO PROサービスに投資していた場合のパフォーマンス。 運用手数料を年率1%(税抜)徴収し、 リバランスは最適ポートフォリオとの乖離がないように実施したと仮定して計算している。分配金は投資の拠出金銭に自動的に組み入れ、 リバランスにより再投資したと仮定して計算している。 分配金やリバランス時の譲渡益にかかる税金は考慮していない。
  • FOLIOでは信頼できると考えられる情報を用いて算出しているが、 情報の正確性、 完全性等について保証するものではない。 将来の運用成果等を示唆又は保証するものではない。

※2  2020年1月15日から7月14日までの運用実績は+4.6%。 本文中は小数点以下を四捨五入して表示。

 

直近のマーケットでの「ROBO PRO(ロボプロ)」の資産配分

また、直近の市況での「ROBO PRO(ロボプロ)」資産配分を公開された。 (図-2)の円グラフは、 7月15日時点の資産の割合。 保有率が多い資産として、 「米国株」「新興国株」「金」が挙げられ、 この3つで約90%を占めている。このポートフォリオの特徴的な点として、 比較的安全資産といわれる債券の比率が少ない点がある。

FOLIOによると、これは「ROBO PRO(ロボプロ)」が様々なマーケットデータを分析した結果、 今後債券の価格が上昇する余地がないであろうと予測しているためであり、また一方で、 新型コロナウィルスが世界の実体経済にダメージを与えている状況が続いている中、 日銀やFRB(連邦準備制度)をはじめとする各国の中央銀行がおこなっている量的緩和が長期化する可能性が高いことを予測した結果、 株や金の価格が上昇しやすい可能性があると判断し、 このような資産配分を割り出したと考えられる。

(図-2)