シティグループ証券、GLP投資法人発行の世界初となる「リワード型サステナビリティ・リンク・ボンド」発行を支援


シティグループ証券株式会社は、 GLP投資法人が発行する、 公募債市場で世界初となる「リワード型サステナビリティ・リンク・ボンド」の引受証券会社およびサステナビリティ・リンク・ボンドのストラクチャリング・エージェントに指名され、 発行のアレンジを行ったと2021年10月5日に発表した。

シティグループ証券によると、サステナビリティ・リンク・ボンドは、 事前に設定されたサステナビリティ・パフォーマンス目標(以下、 「SPTs」)の達成状況によって金利が変動する仕組みとなっており、 発行体の取組み・行動変容を後押しすることで、 環境・社会面において持続可能な経済活動を促進・支援することを目指す金融商品。 この債券は、本邦投資法人初のサステナビリティ・リンク・ボンドとなります。 なお、 本債券は、 株式会社日本格付研究所(JCR)から、 サステナビリティ・リンク・ボンド原則およびグリーンボンド原則との整合性等について第三者意見を取得している。

シティグループ証券によると、この債券は、 SPTsを達成した場合に利率が低下する「リワード型サステナビリティ・リンク・ボンド」として公募債市場における世界初の発行事例となる。 GLP投資法人は物流施設に特化した上場不動産投資法人であり、 本債券を発行することにより、 環境・社会に配慮した物流施設の拡大を通じ、 持続可能なまちづくりにつながることが期待されている。 本債券を含むGLP投資法人の ESG 債発行残高はJ-REITにおいて首位となる。 シティは、 本債券の引受およびサステナビリティ・リンク・ボンドの商品設計及び外部の第三者評価の取得に関する助言等通じて、 サステナビリティファイナンスの実行支援を行った。

シティは、 20年以上にわたりサステナビリティに取り組んでおり、 1997年に国連環境計画の金融イニシアティブに参加以後、 業界内外の取り組みに参画している。 2019年には、 世界で初めてサステナビリティ・リンク・ボンドの発行を手掛け、 こうした実績をこの債券のアレンジに活かしている。 シティは2030年までに総額1兆ドルのサステナブル・ファイナンスの実行および支援を表明しており、 この債券のアレンジを含め、 金融の側面から持続可能な社会の実現に向けて取り組んでいる。

【概要】

発行体   GLP投資法人(株式会社日本格付研究所(JCR) 格付:AA)
発行額   60億円
年限       7年

サステナビリティ・パフォーマンス目標(SPTs)

GLP投資法人が保有する物件における高ランクの環境認証取得の割合を2024年末を初回とする基準日までに80%以上(延床面積ベース)とする。