マネックスの認知症や相続に備える株式管理サービス「たくす株」、2022年度グッドデザイン賞を受賞


マネックス証券がマネックスSP信託の信託契約代理店として取扱い(媒介)を行っている「たくす株」が、 公益財団法人日本デザイン振興会主催の「2022年度グッドデザイン賞」を受賞した。「たくす株」は認知症や相続に備える株式管理サービスで、 マネックス証券によると、超高齢社会の課題解決につながるサービス。

2022年度グッドデザイン賞

グッドデザイン賞審査員からの評価コメント

日本においては、 高齢者が金融資産の約7割を保有し、 また認知症を患っている高齢者が数百兆円の金融資産を持っているという調査もある。 そんな時代背景を踏まえた時に、 認知症リスクをサービスデザインの前提とした資産承継・相続へ向けた財産管理プロダクトを証券・信託会社が積極的に打ち出す意味は大きい。 その先鞭をつけたことを評価し、 今後の浸透を期待して選定された。

 

≪「グッドデザイン賞」とは≫

公益財団法人日本デザイン振興会が主催する、 日本で唯一の総合的なデザイン表彰制度。 デザインを通じて産業や生活文化を高める運動として、 国内外の多くの企業やデザイナーが参加している。 受賞のシンボルである「Gマーク」は、 よいデザインを示すシンボルマークとして広く親しまれている。

 

「たくす株」について

マネックス証券は「たくす株」について次のように説明している。

人生 100 年時代を迎え、 平均寿命が伸びると共に、 認知・判断機能の低下に伴う制約を受ける可能性も高まってきました。 認知・判断機能の低下により自身の判断で金融取引を行えなくなることは、 超高齢社会でのストレスのない生活の実現や健全な資本市場の形成への妨げとなり、 社会的課題として危惧されています。

2021年9月に開始した株式管理サービス「たくす株」は、 「信託」という仕組みを活用し、 お客様が保有する国内上場株式(ETF等含む)を「たくす株専用口座」で預かり、 万が一、 お客様が認知症になった場合には信託契約に基づいてご家族が売却・出金をできるように設計されたサービスです。

 

特長

「たくす株」には以下のような特長がある。

(1)代理人による財産管理が可能

「たくす株」の申込み時に、 家族等(※1)を代理人として指定する。 万が一、 顧客が認知症になった場合、 代理人が「たくす株専用口座」の株式等の売却や売却代金の出金を行える。

(2)相続手続きが容易

顧客に相続が発生した場合には、 戸籍謄本等を提示するだけで、 受取人に指定した家族等(※2)が財産をそのまま受け取ることができる。

(3)通知機能

顧客が認知症になった後に代理人が出金する場合、 あらかじめ指定した家族に出金のお知らせをする。 また、 希望される人には、顧客によるログインが一定期間確認できない場合に通知する「見守り機能」も利用できる。

(4)株式投資の継続が可能

認知症と認定されるまでは、 「たくす株専用口座」でも株式投資は継続でき、 株主優待や配当の受取も可能。

認知症や相続に備える株式管理サービス「たくす株」の仕組み