『Russell/Nomura 日本株インデックス』、年次銘柄入替を実施


ラッセル・インベストメントと野村證券は、Russell/Nomura 日本株インデックス・シリーズの定期銘柄入替を行なった。今回の入替で、全上場銘柄の時価総額(浮動株調整済み)の98%をカバーするRussell/Nomura Total Market インデックスに、38銘柄が初めて組入れられた。構成銘柄の詳細は、野村證券金融工学研究センターのウェブサイトで確認できる。

Total Value, Total Growth の回転率は過去最低水準へ

今回の入替により、Russell/Nomura Total Market インデックスは全体で108銘柄増加し1,500銘柄となった。37銘柄が除外され、145銘柄が組入れられる中で38銘柄が初めての組入れとなった。一方、同インデックスの全体の時価総額は291.9 兆円から296.3 兆円とわずかに増加した(2014年10月15日時点。時価総額は浮動株調整済み)。

スタイル別インデックスに目を向けると、Russell/Nomura Total Market インデックスの時価総額の上位85%で構成されるLarge Cap インデックスの構成銘柄は50 銘柄増加し350 銘柄となり、加えてRussell/Nomura Total Market インデックスの時価総額の下位15%で構成されるSmall Cap インデックスの構成銘柄も58銘柄増加し1,150銘柄となった(図表1)。

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バリュー、グロースインデックスについては、Total Value インデックスの構成銘柄は89銘柄が除外となり155銘柄が組入れられ、Total Growth インデックスの構成銘柄は86 銘柄が除外され、207銘柄が組入れられた。Total Value インデックスとTotal Growth インデックスの時価総額回転率はどちらも11.7%となり(図表2)、1990年以降で最低水準となった。業種別では、「輸送用機器」セクターでバリューへの比重の増加、「食料品」、「化学」、「情報・通信業」のセクターでグロースへの比重の増加が見られた(図表3)。

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Russell/Nomura Prime インデックスへの初めての組入れは13 件に

Russell/Nomura Prime インデックスは機関投資家のパッシブ運用ベンチマークとして開発されたインデックスであり、Russell/Nomura 日本株インデックスの時価総額上位1,000 銘柄で構成されるサブインデックス。今回の定期入替で初めて採用された銘柄は13 銘柄となり、同インデックスの時価総額は286.2 兆円から289.4 兆円へとわずかに増加している(2014 年10月15日時点。時価総額は浮動株調整済み)。同インデックスの時価総額回転率は1.5%と、3年ぶりの低水準となった。新たに採用された13 銘柄のセクターに関しては「情報・通信業」が4銘柄と最も多く、それ以外で2銘柄以上の組入れとなったセクターはなかった。