ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・ワールド・インデックスとは?


持続可能性(サステナビリティ)とは

持続可能性(sustainability=サステナビリティ)という言葉を頻繁に耳にするようになりました。持続可能性という言葉は、人類を含む生態系や地球環境の持続可能性、社会システムの持続可能性、企業や経済の持続可能性など、さまざまな意味で使われています。特に、2015年に国連が「持続可能な開発目標(SGDs=sustainable Development Goals)」として、持続可能な世界を実現するための17の目標(ゴール)を発表してからは、環境、社会システム、経済の全てを包括した持続可能性という意味で使われる傾向にあります。

この持続可能性という観点を投資の世界に応用するために開発されたのが1999年に算出が開始されたダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・ワールド・インデックス(Dow Jones Sustainability World Index)です。

 

ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・ワールド・インデックス

ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・ワールド・インデックス(DJSIワールドインデックス)は、世界的な指数算出会社であるS&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社とESG評価を専門に行うSAM社(現在はS&P Globalの一員)が開発・算出する株価指数です。企業を経済、環境、社会的な基準で包括的に分析・評価し、持続可能性(サステナビリティ)の点で優れた企業が構成銘柄として選定されます。DJSIワールドインデックスの評価対象は、時価総額で世界の上位2500社で、2019年はその中から319社が選定されました。このうち日本企業は33社でした。構成銘柄の見直しは毎年実施されます。

ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・ワールド・インデックスはESG投資において世界的に権威ある株価指数であり、業界において持続可能性評価においてトップクラスの企業のみが同指数の構成銘柄に選ばれるため、多くの大企業が同指数の構成銘柄に選定されることを目指し、選定された際にはその事実をプレスリリースなどで公表しています。

 

(データ:SPDJ Indices)

世界的にESG投資への注目が増すなか、ダウ・ジョーンズ・インデックス社によると、世界16カ国の投資家及び資産運用マネージャーが同指数を運用のベンチマークとして利用しています。