iBoxx ABF汎アジア指数とは?


iBoxx ABF汎アジア指数とは

iBoxx ABF 汎アジア指数は、中国、香港、インドネシア、韓国、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイの政府と準政府機関が発行する現地通貨建ての国債および公債の動きを示す債券指数です。

世界的な指数会社であるIHS Markitが算出・公表しています。英語ではiBoxx ABF Indexと記載されます。

ベンチマークを作成するIHS Markitでは、時価総額だけでなく、市場の流動性、国のソブリン格付け、市場の開放性を考慮し、規制、法的および財政状況、各市場の取引や決済のインフラ等を考慮に入れています。指数名の「iBoxx」は、IHS Markit社の債券指数のブランド名です。

 

iBoxx ABF汎アジア指数誕生の背景

指数名にある「ABF」はAsia Bond Fund(アジア・ボンド・ファンド)の略称ですが、これは、1991年に日本銀行の提唱により、各国・地域の金融政策運営や中央銀行業務などについて情報や意見を交換する場として発足したEMEAP(Executives’ Meeting of East Asia and Pacific Central Banks=東アジア・オセアニア中央銀行役員会議)加盟国がアジアの債券市場の育成を目的として2003年に発足させたプログラムです。

アジアの債券市場の育成の目的のためにABF 汎アジア債券インデックス・ファンド(Pan-Asian Bond Index Fund<PAIF>)が組成されました。iBoxx ABF汎アジア指数は、このABF汎アジア債券インデックス・ファンドのために、EMEAPとIHS Markitのグループ会社であるIIC社(International Index Company)が共同で開発した指数です。

⇨ABF汎アジア債券インデックス・ファンドの詳細

 

iBoxx ABF汎アジア指数をベンチマークとするファンド

前述の「ABF汎アジア債券インデックス・ファンド」は、2005年7月に香港証券取引所に上場しましたが、2009年6月には、日本国内では初となる債券型ETFとして東京証券取引所に上場(銘柄コード:1349)し、日本円で投資することが可能です。運用会社はステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ・シンガポール・リミテッドです。

ABF汎アジア債券インデックス・ファンドのHP