TIPSとは?


TIPSとは

TIPSはTreasury Inflation-Protected Securitiesの略称で、日本語では、米国物価連動国債と訳されます。なお、Treasuryは米国の財務省のことで、Treasuriesは米国の財務省証券、つまり米国国債の総称です。また、米国の長期国債をTreasury bonds、中期国債をTreasury notes、短期国債をTreasury billsといいます。

TIPSはこの米国の国債の一つで元本が消費者物価指数の動きに連動して増減する国債です。

インフレになれば元金が増加し、デフレになれば元金が減少します。利払いは年2回行なわれ、利率は発行時に固定されています。したがって、インフレにより元金が増加していれば、利払いも増加し(利率は固定)、デフレにより元金が減少すれば、利払いも減少します。このため、TIPSを含む物価連動国債は、インフレリスクをヘッジできる投資商品として注目されていますが、一方で、物価が下落した場合には、その下落率に応じて元金額や利払い額が減少するというデメリットもあります。

 

TIPSの満期

TIPSの満期は5年、10年、30年のものがあります(2014年10月現在)。TIPSは、他の債券と同様に、途中で売却することも、満期まで保有することも可能です。満期時にはインフレ調整後の元金か当初の元金のどちらか大きな方を満期金として受け取ることができます。米国では最低購入単位は100ドルで、個人でも財務省の「TreasuryDirect」というHPから購入できますが、日本からは個人投資家が直接購入することはできません。

 

TIPSを組み込んだ投資信託

日本では、TIPSを組み入れた投資信託が運用されています。その一つがT&Dアセットマネジメントの運用する「世界物価連動国債ファンド(愛称:物価の優等生)」です。同ファンドは、米国のTIPSを含む信用力の高い世界の物価連動国債に分散投資するファンドです。運用はファンド・オブ・ファンズで行なわれ、主にバンガード社の「グローバルインフレ連動国債ファンド」に投資しており、2014年10月末現在、約46%が米国のTIPSで構成されています。「世界物価連動国債ファンド」は、2005年2月28日に設定され、信託期間は無期限です。