有価証券指数等先物取引とは、どのような取引ですか?


有価証券指数等先物取引とは

有価証券指数等先物取引という言葉は、目論見書の中では第二部発行者情報の中の投資制限の中に出てきます(ファンドにより異なります)。例えば、「有価証券指数等先物取引の指図は次の範囲で行うものとします」等と書かれ、その後に範囲についての説明が続きます。

 有価証券指数先物取引とは、有価証券指数の先物取引のことです。有価証券指数とは、複数の有価証券の価格やその変動を表すように作られた数値です。

複数の有価証券

「複数の有価証券」は市場全体や特定の特徴を持った有価証券のグループであることが多いようです。代表的な例は、日本の株式ならばTOPIX東証株価指数)でしょう。

たとえば、1) 今日から3ヶ月後に、2) TOPIXインデックス構成銘柄を、3) 1単位1139.5ポイントで、4) TOPIXインデックス10,000単位相当分だけ買う、という契約は、有価証券指数先物取引であると言えます。

上記で「等」と入っているのは、日本の法律でよく使われる表現ですが、有価証券指数先物取引と非常によく似た取引で、必ずしも厳密な意味で有価証券指数に対する先物取引ではないものをここに含める、という意味です。有価証券指数等先物取引でも、有価証券先物取引同様、取引を行なった当初に証拠金を差入れ、その後値動きに応じて日々の損益が発生すれば、その額だけキャッシュフローが発生します。

 

有価証券指数等先物取引の具体例

① TOPIX先物2001年12月限を992ポイントで1,000枚売り建てた。

②2ヶ月後同先物を1000ポイントで買い戻した。

 

売却時:
先物ですから、売却代金は受け取りません。ただし証拠金を差し入れる必要があります。TOPIX先物の取引単位は1枚=10,000単位ですから、取引額は992×10,000×1,000 = 9,920,000,000円になります。
買戻し時: 1000ポイントでの買戻しですから取引額は、1000×10,000×1,000 = 10,000,000,000円になります。TOPIX先物を反対売買した場合、清算は差金決済で行われます。つまり、損益分だけ受け渡しすることになります。この数値例の場合、
9,920,000,000-10,000,000,000 = -80,000,000円と、80,000,000円の損失になりますので、これに取引手数料などのコストを足した金額を投資家は支払わねばなりません。