店頭株型ファンドとは、どのような投資信託ですか?


店頭株を主な投資対象とするファンドのことを、一般に、店頭株型ファンドと呼びます。投資信託協会が、2008年12月まで採用していた投資信託の商品分類においては、「約款上の株式組入限度70%以上のファンドで、主として国内の店頭登録株に投資するもの」を国内株式型店頭株型と定義していました。

店頭登録株というのは、証券取引所に上場されていないものの、証券会社の店頭で売買されている株式のことを指します。証券取引所への上場予備軍としてとらえることもできます。ベンチャーと呼ばれる創業間もない成長企業が多く見られます。株式が店頭登録されるためには、証券会社による事前審査を受けた後に、日本証券業協会の審査を受ける必要があります。この審査に合格した銘柄が店頭売買有価証券として店頭売買有価証券登録原簿に登録され、売買が開始されることになります。

店頭取引といっても、株式会社東京証券取引所が運営する店頭売買有価証券市場(JASDAQ市場)で売買が行われています。店頭登録株の業種を見ると、サービス業、流通、ハイテク産業を中心に、商品先物取引業、環境衛生管理業、学習塾、通信カラオケ、ライフケアなど、従来の上場企業とは異なる業種や新しい業種が多く見られます。2015年4月17日現在788社の登録銘柄がJASDAQスタンダードに上場しています。

店頭株型ファンドの特徴

店頭登録株は、証券取引所に上場している株式と比較すると、値動きがより大きくなる傾向にあります。それは、店頭登録株として登録されるための用件の一つが「主たる事業歴が10年以下」とされていることからも明らかなように、その多くは創業間もないベンチャーであるためです。このため、事業が安定していない、事業規模が小さく、主要製品の売上不振が業績全体に影響を与えやすい、景気後退などの影響を強く受ける、流通している株式数が少ないなどの理由から株価の変動がより大きくなるわけです。

一方で、成長期にある企業が多く、業績が大きく成長する可能性を持っています。流通している株式数が少ない分だけ、短期間に株価が高騰することも多くあります。したがって、このような特徴を持つ店頭登録株に投資する店頭株型ファンドも、同様に基準価額の変動が大きくなる傾向にあり、よりハイリスク・ハイリターンの投資対象であるといえます。なお、ベンチマークについては、店頭ジャスダック指数や日経店頭平均株価が採用されています。