風が吹けば桶屋が儲かる


風が吹くと砂ぼこりが舞い上がり、その砂が人の目に入って、目を患ったり、失明してしまう人が増える。失明した人は三味線を習うので、三味線の需要が増え、三味線の胴に使う猫の皮が大量に必要になる。そのために、猫が殺されてしまい、ネコという天敵がいなくなってネズミが増える。すると、ネズミは桶をかじるから、桶の需要が増えて桶屋が儲かる。

これは、一見関係のないように見えることが、実は大きな影響をもたらすということを意味しています。風が吹くことと桶屋が儲かることには、直接関係はないものの、風が吹くといという事象が、回りまわって、桶屋の商売という予想外のところに影響をもたらしたというわけです。

株の世界でも、「風が吹けば桶屋が儲かる」的に、あるニュースが思いもよらなかった企業の株価を押し上げたり、あるいは下落させることがあります。ファンダメンタル分析やテクニカル分析は重要ですが、「風・桶」を念頭に置いて、想像力をフルに生かして、自分なりに有望株を見出してみたいものです。