京都大学と東京証券取引所、日本株の新たなベンチマークの基礎となる技術に関する特許を申請


国立大学法人京都大学大学院経営管理研究部 証券投資研究教育産学共同講座(京大投資研究教育講座)と株式会社東京証券取引所、2018 年 7 月から、日本株に係る新たな株価指数のフロンティアを開拓するという共通認識のもと、新指数開発に向けた共同研究を進めてきた。

今般、京大投資研究教育講座の川北英隆京都大学名誉教授が、 本件共同研究を通じて考案した、長期投資家にとって有用と考えられる日本株に関する新たなベンチマークの基礎となる技術等に関する特許を申請したと2020年4月17日に発表した。

京都大学は、「今後、京大投資研究教育講座と東証は、特許申請中の技術等に基づく株価指数算出の実 現可能性について、市場関係者のご意見も参考にしながら、検討を進めてまいります」と述べている。

公表された指数構築アイデアの概要は次の通り。

指数アイデア概要

項目 内容
ユニバース 一定年限以上連続上場企業
入れ替え頻度 1年に1回
入れ替え日 毎年7月末最終営業日を基準日として、翌8月初に入替を実施
選定方法 ①一定の条件を満たす定量評価による銘柄の抽出を行い、定量スコ アを付与する。 ②最終的な定量スコアの上位銘柄100銘柄*を構成銘柄として採用 する。 *銘柄の回転率は10%以内とする。銘柄数については今後変更の可 能性あり。
算出頻度 1ヶ月1回終値のみ算出
ウェイト 等ウェイト
その他 株式分割や株式併合の場合は、組み入れを株数を比率に従って増 減させる。

財務データを用いたスコアリング方法

財務指標 評価方法
売上高成長率 過去5年平均 高い
過去10年平均 高い
売上高営業利益率 (ROS) 基準時点 高い
過去10年平均 高い
変動幅 低い
総資産営業利益率 (ROA) 基準時点 高い
過去10年平均 高い
変動幅 低い
自己資本利益率 (ROE) 基準時点 高い
過去10年平均 高い
変動幅 低い
自己資本比率 基準時点 高い
海外売上高比率 基準時点 高い