欧州機関投資家、野村アセットマネジメントの日本株ESG投資ファンドを選定


野村アセットマネジメントは、同社が2022年4月に設定した「NEXT FUNDS SolactiveジャパンESGコア指数連動型上場投信」(証券コード:2850、 愛称:NF・日本株ESGコアETF)が、 Varma Mutual Pension Insurance Company(以下「Varma」)の日本株におけるESG投資の運用プロダクトとして選定されたと2022年4月25日に発表した。Varmaは欧州を代表する年金保険会社で、 ESG投資に積極的な取組みを行っている。

 

このETFは2022年4月8日に東京証券取引所(TSE)に上場し、 2022年4月20日現在の純資産総額は422億円。 同ETFは、 中長期的な成長が見込まれるほか脱炭素化の目標を含む持続可能な開発に関連する業種から選別する日本企業約100社に投資する。

 

VarmaのHead of Listed SecuritiesのTimo Sallinen氏は次のように述べている。

私たちはこれまで米国、 欧州、 新興市場に対して行ってきたESG投資と同様、 日本市場においてもサステナビリティを考慮した投資を行うことを考えていました。 運用会社として、 日本市場を熟知している野村を選択したことは、 我々にとって自然な選択でした。

 

これに対し、 野村アセットマネジメント執行役員・機関投資家ユニット長の縣清志氏は次のように述べている。

このたび、 欧州の大手年金保険Varmaから本ETFが評価されたことは、 当社として大変光栄であるとともに、 これを機に、 海外投資家からのETFを活用した日本株ESG投資のさらなる拡大に向けて一層努めていきたいと考えています。

 

野村アセットマネジメントは、 国内最大級の資産運用会社で、 1995年5月に日本で初めてETFを上場した。 2022年3月末時点で、 ETFの運用資産残高は27兆円を超え、 アジア市場最大のETFプロバイダー。

 

野村アセットマネジメントは次のように述べている。

当社は今後も、 世界の投資家に日本企業の魅力を訴え、 日本の資本市場に世界の投資家を誘引する「Project BRIDGE」の活動を通じて、 世界中の投資家と日本企業の懸け橋(ブリッジ)となり、 日本の国際金融市場としての機能向上、 プレゼンス向上に努めるとともに、 幅広い投資家の皆様のESG課題へのソリューション提供に注力してまいります。

 

なお、「NEXT FUNDS」は、 当社が運用するETFシリーズの統一ブランド。 「NEXT FUNDS」の名称は、 「野村のETF(上場投資信託)」を意味する「Nomura Exchange Traded FUNDS」の頭文字であるとともに、 「次世代のファンド」のラインナップを展開していく意図を表している。

NEXT FUNDS専用サイト→https://nextfunds.jp/

 

Varma Mutual Pension Insurance Companyについて

Varma Mutual Pension Insurance Companyは、 フィンランドの年金保険会社で責任投資を行う機関投資家。 同社は、 民間企業で働く917,000人を超える顧客の法定年金を運用しており、 2021年の保険料総額は56億ユーロ、 年金支払額は62億ユーロ。 Varmaの2021年末時点の運用資産総額は590億ユーロ。