格付投資情報センター(R&I)、「RC」(R&I 投信リスク・クラス)の定期見直しを実施


格付投資情報センター(R&I)は、「RC」(R&I 投信リスク・クラス)の定期的な見直しを行った。対象となっている追加型株式投信それぞれに付された「RC」は、本日より、同社ホームページにて公表している。

「RC」見直しの概要

「RC」(R&I 投信リスク・クラス)は投資信託のリスクの大きさを示す分類であり、投資家が客観的に評価されたリスクを簡単に知ることができることを目的に、従来の投資信託協会のRR分類(リスク・リターン分類)の代替手段として、中立・公正な立場からR&Iが開発、2001年5月に公表を開始したもの。R&Iでは、実態をより反映させるために、「RC」を年1回定期的に見直すことにしている。今回の見直しはそれに基づくものであり、2004年12月末に設定されている追加型株式投信2053本を対象としたもの。

定例見直しの結果について

今回の見直しの結果、対象となった追加型株式投資信託全体の0.5%に相当する10本のファンドについて「RC」の区分変更が行われた。「RC」は3年間における月間収益率の標準偏差(ボラティリティ)を目安として主に分類されているが、昨年(2004年2月公表、データは2003年12月末)と比較して、ボラティリティの変動等の理由により6本の引き下げ及び4本の引き上げが行われた。国内および国内外の株式、債券へ投資するファンドを中心に安定的にボラティリティが低いと判断される6本が「3」から「2」に引き下げられたほか、新興国の債券へ投資するファンドでボラティリティが高いと判断される2本が「3」から「4」へ、また国内の株式に投資するファンドが「4」から「5」に引き下げられた。

R&Iでは、ボラティリティが大幅に低下あるいは上昇したファンドで今回見直しの対象とならなかったファンドについては、今後もその動向を注視、来年以降見直しを再度検討する。なお、運用期間が短いことを理由に分類が行われていなかった「その他代替投資型」(R&I 投信ファンド分類)等のファンドで、設定から3年が経過した9本について、今回新たに分類が行われた。