格付投資情報センター、「RC」(R&I投信リスク・クラス)の定例見直しを実施


格付投資情報センター(R&I)は、「RC」(R&I投信リスク・クラス)の定期的な見直しを行なった。対象となっている追加型株式投信それぞれに付された「R C 」は、同社ホームページにて公表している。

「RC」見直しの概要

「RC」(R&I投信リスク・クラス)は投資信託のリスクの大きさを示す分類であり、投資家が客観的に評価されたリスクを簡単に知ることができることを目的に、従来の投資信託協会のRR分類(リスク・リターン分類)の代替手段として、中立・公正な立場からR&Iが開発、2001年5月に公表を開始したもの。格付投資情報センターでは、実態をより反映させるために、「RC」を年1回定期的に見直しており、今回の見直しはそれに基づくもので、2008年12月末に設定されている追加型株式投信2770本が対象となった。

定例見直しの結果について

今回の見直しの結果、対象となった追加型株式投信全体の0.76%に相当する21 本のファンドについて「RC」の区分変更が行なわれた。ボラティリティが上昇したことにより変更したファンドが11本、残り10本については、安定的にボラティリティが低いと判断されたことにより変更が行なわれた。

格付投資情報センターでは、「RC」は3年間における月間収益率の標準偏差(ボラティリティ)を目安として主に分類しているが、今回はボラティリティが大きく上昇しているファンドが特に多くみられた。ボラティリティが低下あるいは上昇しているファンドで今回見直しの対象とならなかったファンドについては、今後もその動向を注視、来年以降見直しを再度検討するとしている。

なお、『国際株債混合型』の10本のファンド、および運用期間が短いことを理由に分類を行っていなかった『代替投資型』等のファンドで、設定から3年が経過した22本のファンドについて、今回新たに分類が行なわれた。

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