農林中金バリューインベストメンツ、受益者向け「おおぶねメンバーズ・カンファレンス」を特別に初めて一般開放


「農林中央金庫」グループで個人向け投資信託商品「農林中金<パートナーズ> おおぶね」シリーズの運用・助言を行う「農林中金バリューインベストメンツ株式会社」は、 常務取締役兼最高投資責任者(CIO)の奥野一成氏が登壇するセミナー「おおぶねメンバーズ・カンファレンス」特別版を2020年7月27日(月)にオンライン形式で開催した。 当日は、 約100 名が参加し、時折質問が飛び交うなど熱心にセミナーに参加した。

 

「おおぶねメンバーズ・カンファレンス」について

農林中金バリューインベストメンツ株式会社が運用する投資信託「おおぶね」シリーズの投資家への説明のために毎月開催されている、 投資信託としてはユニークな運用報告会。 「おおぶねメンバーズ・カンファレンス」ではファンドマネージャーの奥野氏ら運用チーム“自ら”が、 運用状況、 企業調査の結果、 投資判断の過程、 投資哲学を丁寧に伝えるとともに、 リアルタイムで届く質問にも答える。運用の中身が見え難いファンドも少なくないなか、 非常に珍しい試みで、 「参加すると、 勉強になる」と好評。 農林中金バリューインベストメンツ株式会社は「運用者と投資家が同じ船に乗る」という価値観を大切にしており、 投資家に安心して投資を続けてもらいたいという想いから、 かねてより丁寧かつ充実した内容のレポートを毎月発行してきた。加えて、新型コロナウイルスの感染拡大により市場環境の不透明性が高まっていた今年4 月から、少しでも投資家の不安を和らげることにつながればと、 Zoom を用いてこのようなセミナーを毎月開催している。投資初心者から、 すでに個別株などで投資をしている人まで、ファンドマネージャーとの直接のコミュニケーションによりさまざまな“気づき”が得られる機会として楽しんでいる。通常は「おおぶね」シリーズを保有している人限定で開催しているが、 今回は「特別版」として初めて一般開放した。

 

奥野氏が語る投資哲学

ファンドマネージャーの奥野氏は自分たちの投資先の企業について、 「僕たちの投資哲学は、 売らなくていい会社に投資をすることです。 僕たちの投資をする会社は、 『構造的に強靭な企業』であり、 特に世の中に必要とされ続ける価値を生み続ける会社です。 世界中を飛び回って、 本当に強い会社を選んでいます。 」と語った。

 

「構造的に強靭な企業(R)」の条件について

奥野氏は「構造的に強靭な企業(R)」について、 「まず、 世の中の問題を解決していること、 高い付加価値を提供出来ていることが大前提です。 次に、 圧倒的な競争優位性を持っていること。 最後に、 長期的な潮流に乗っていることが大事です。 そして、 私達はこのような素晴らしい企業を見つけることに全力を尽くし、 一度投資をしたら基本的に売らずに株を保有し続けることで、 長期的に安定した投資リターンを生み出しているのです。 」と解説した。

おおぶねメンバーズ・カンファレンスの目的

奥野氏はおおぶねについて、 「おおぶねの投資家は、 ファンドを通じて投資先企業のオーナーになっていただいていると考えています。 ファンドに含まれる企業は、 全て絶対的な納得感をもって投資をしています。 自分で現地に足を運び、 企業の方と対話をします。 そこで得た納得感を運用報告として、 オーナーである投資家の皆さまに伝えています。 一般的なファンドが伝えているような相場動向の後講釈などではなく、 オーナーとして知りたいであろう情報、 つまり、 投資先企業がどのように「構造的に強靭な企業」の条件を満たしているのかを報告します。 長期投資をしてもらうにあたって、 もちろん、 運用のパフォーマンスは重要ですが、 僕たちは投資先に納得感を持ってもらうことを重要視しています。 そのため、 暑苦しいと言われるほど詳細なレポートを公開するだけでなく、 疑
問に思ったことを直接質問できるよう、 月次のでカンファレンスを行っているのです。 」と熱く語った。

 

質疑応答

質疑応答の時間では参加者から「積立投資が良いのはわかりますが、 それにプラスで好きなタイミングで買付ができる方法はありませんか」、 「海外の企業はどのように調査されているのですか」など活発に質問が飛び交った。奥野氏は好きなタイミングでの買付については、 「買付のタイミングを見極めるのは、 基本的には難しいため、 機械的に毎月積立を続けることでタイミングリスクを分散する方法をおすすめします」、 海外企業の調査については、 「国内と変わらず現地に足を運び、 目で見て調査をしています。 コロナの状況下では出張はできませんが、 電話会議やZoomなどで投資先企業と対話をしています」と回答した。農林中金バリューインベストメンツによると、終盤では、 「ありがとうございました、 月次レポート楽しみにしています。 」「ありがとうございます、 面白かったです。 」のコメントが多数出るなど大盛況のセミナーとなった。

 

奥野 一成氏のプロフィール

農林中金バリューインベストメンツ株式会社(NVIC)常務取締役兼最高投資責任者(CIO)。 1992 年京大法学部卒、 ロンドンビジネススクール,ファイナンス学修士(Master in Finance)修了。 日本長期信用銀行入行。 長銀証券、 UBS 証券を経て2003 年に農林中央金庫入庫。 2007 年より「長期厳選投資ファンド」の運用を始める。 2014 年から現職。 日本における長期厳選投資のパイオニアであり、 バフェット流の投資を行う数少ないファンドマネージャー。 機関投資家向け投資において実績を積んだその運用哲学と手法をもとに個人向けにも「おおぶね」ファンドシリーズを展開している。

 

農林中金バリューインベストメンツ(NVIC)について

農林中金バリューインベストメンツは、 農林中金グループとして投資運用業を行っている。長期厳選投資の国内におけるパイオニアであり、 2007 年に農林中央金庫株式投資部にて長期厳選投資のための専担チームとしてスタートして以来、 短期的な売り買いをする投資ではなく長期的に企業の株式を保有し続ける長期投資( 売らない投資 )を貫徹。 2010 年に機関投資家向けファンドに対する投資助言を開始して以降、 米国株投資、 投資教育への取組等、 投資の世界を変えるべく様々なチャレンジを行ってきており、 2017 年よりその運用チームがそのまま、 個人向け投資信託の運用助言をスタートした。