日本FP協会、「主婦・主夫のFP資格活用度調査」の結果発表


日本FP協会は、2020年9月28日~10月12日の15日間、同協会会員であるファイナンシャルプランナー(CFP・AFP認定者)のうち、主婦・主夫を対象に「FP資格活用度調査」を実施し、680名の回答結果を集計、公開した。

日本FP協会は次のように述べている。

新型コロナウィルス感染症拡大という未曾有の状況において、ファイナンシャル・プランニングの知識を家計に活かすことはより重要になると考えられますが、専業主婦、兼業主婦双方の家計におけるFP知識の活用状況や資格取得時の学習状況など、実体験を基にした調査結果となっています。

 

調査結果の概要

◆CFP資格・AFP資格を取得した目的

「お金に関する知識を高めるため(37.8%)」と「自身または家族のライフプランに活かすため(36.8%)」がほぼ均衡している。他人には気軽に相談できないお金や家計の問題を、主婦・主夫が「自身で解決したい」という意欲的な取得目的が感じられる。

 

◆FP関連の知識が役立ったと思うライフイベントは「老後・相続」が57.9%でトップ

年代別では身近なライフイベントでの活用が多い結果となった。

地域別では、近年、自然災害が発生した「東北(13.0%)」、「中国・四国(12.5%)」、「九州(10.2%)」が「災害」でFP関連の知識が役立ったと回答しており、備えとなる保険の活用や生活再建のための知識が不測の事態に役立つことを示している。

 

◆2級FP技能検定に合格するための主婦・主夫の学習状況は?

学習期間は「5カ月から6カ月程度(29.7%)」、1週間あたりの学習日数は「3日から4日(37.5%)」、1日あたりの学習時間は「1時間以上3時間未満(70.9%)」がもっとも多く、主夫・主婦の半数以上が家事や育児の合間を縫ってほぼ毎日学習していた。

 

◆CFP資格・AFP資格取得に対する満足度

「専業主婦・主夫」の77.6%が「満足している(57.3%)」、「とても満足している(20.3%)」と満足度の高さがうかがえる。

 

◆CFP資格・AFP資格を取得したことに満足している理由

「関連知識が増え、お金に関わる悩みが軽減した」が72.5%でトップ。「家族・友人等から資格を取得していることを評価された」が35.4%で続く。また、契約社員・正社員など(長時間労働)で収入を得ている主婦・主夫の6割が、「仕事に役立った」ことを満足している理由に挙げている。