野村證券とFTSE Russell、「Russell/Nomura日本株インデックス」の年次銘柄入替を実施


Russell/Nomura Total Marketインデックスは除外65銘柄、組入れ72銘柄

野村證券FTSE Russellは、Russell/Nomura日本株インデックス・シリーズの定期(年次)銘柄入替を行ったと2022年11月21日に発表した。全上場銘柄の時価総額(浮動株調整済み)の98%をカバーする Russell/Nomura Total Marketインデックスの構成銘柄数は1,500銘柄となった。

構成銘柄の詳細→野村證券金融工学研究センター

今回の入替でRussell/Nomura Total Marketインデックスは65銘柄が除外、72銘柄が組入れられ、入 替後の構成銘柄数は1,500銘柄、時価総額は約471兆円となった(2022年10月14日時点、時価総 額は浮動株調整済み)。

スタイル別インデックスの定期入替後構成銘柄数は、Russell/Nomura Large Capインデックスは300 銘柄、Large CapインデックスのサブインデックスであるTop Capインデックスは60銘柄、Mid Capイン デックスは240銘柄と、前回から変動はなかった。Russell/Nomura Total Marketインデックスの 時価総額の下位15%で構成されるSmall CapインデックスのサブインデックスであるSmall Cap Coreイ ンデックス、Micro Capインデックスの構成銘柄数も前回と変わらず、それぞれ400銘柄と800銘柄になった(図表1)。

Russell/Nomura日本株インデックスの体系

バリュー、グロースインデックスは、Total Valueインデックスで86銘柄が除外、82銘柄を組入れ、Total Growthインデックスでは93銘柄を除外、126銘柄が組入れられた。その結果、時価総額回転率(片 側)はTotal Valueインデックスが11.2%、Total Growthインデックスが11.4%となった(図表2)。

2022年11月定期入替サマリー

業種別の特徴としては、「情報・通信業」セクターのグロースへの比重が増加し、バリューへの比重が減少した。大型株では「電気機器」セクターでグロースへの比重が減少し、「陸運業」セクターでグロースの 比重が増加した。一方、小型株では、「電気機器」セクターでバリューへの比重が増加し、「陸運業」 「小売業」セクターの比重はバリュー、グロースともに減少した(図表3)。

Russell/Nomuraスタイル指数の業種別時価総額ウエイトの増減

 

Russell/Nomura Primeインデックスは除外銘柄数が24銘柄、組入銘柄数が32銘柄

Russell/Nomura Primeインデックスは、機関投資家によるパッシブ運用のベンチマークとして開発さ れたインデックスであり、Russell/Nomura Total Marketインデックスの時価総額上位1,000銘柄で構成されるサブインデックス。2022年定期入替で24銘柄が除外され、32銘柄が組入れられた。定期入替後のPrimeインデックスの時価総額は約461兆円(2022年10月14日時点。時価総額は浮動株調整済み)、回転率(片側)は1.3%となった(図表2)。 今回の定期入替では13銘柄が初めてRussell/Nomura Primeインデックスに採用された。業種別で見ると、「情報・通信業」のセクターが4銘柄、続いて「サービス業」のセクターが3銘柄となった。そ の他に「卸売業」、「精密機器」、「銀行業」、「その他金融業」、「不動産業」のセクターが採用された。