野村證券とFTSE Russell、「Russell/Nomura日本株インデックス」の年次銘柄入替を実施


野村證券FTSE Russellは、Russell/Nomura日本株インデックス・シリーズの定期(年次) 銘柄入替を行ったと2021年11月22日に発表した。全上場銘柄の時価総額(浮動株調整済み)の98%をカバーする Russell/Nomura Total Marketインデックスの構成銘柄数は1,500銘柄となった。構成銘柄の詳細は、野村證券金融工学研究センターのウェブサイトで閲覧できる。

今回の入替でRussell/Nomura Total Marketインデックスは154銘柄が除外、66銘柄が組入れられ、 入替後の構成銘柄数は1,500銘柄、時価総額は約505兆円となった(2021年10月15日時点、時価 総額は浮動株調整済み)。

スタイル別インデックスは、Russell/Nomura Large Capインデックスの定期入替後構成銘柄数が 300銘柄で、前回の定期入替時より50銘柄減少した。Large Capインデックスのサブインデックスで あるTop Capインデックスは前回と変わらず60銘柄、Mid Capインデックスは50銘柄減少し240銘柄となった。Russell/Nomura Total Marketインデックスの時価総額の下位15%で構成されるSmall CapインデックスのサブインデックスであるSmall Cap Coreインデックス、Micro Capインデックスの構 成銘柄数はそれぞれ400銘柄と800銘柄になった(図表1)。

Russell/Nomura日本株インデックスの体系

 

バリュー、グロースインデックスは、Total Valueインデックスで169銘柄が除外、64銘柄を組入れ、 Total Growthインデックスでは155銘柄を除外、95銘柄が組入れられた。その結果、時価総額回転率(片側)はTotal Valueインデックスが10.6%、Total Growthインデックスが11.8%となった(図表 2)。

2021年11月定期入替サマリー

 

業種別の特徴としては、大型株では「情報・通信業」セクターでバリューへの比重が増加し、「化学」 「電気機器」セクターではグロースへの比重が増加した。一方、小型株では、「食料品」セクターの比 重がバリュー・グロース共に増加し、反対に「サービス業」セクターの比重はバリュー・グロース共に減 少した(図表3)。

Russell/Nomuraスタイル指数の業種別時価総額ウエイトの増減

Russell/Nomura Primeインデックスは除外銘柄数が28銘柄、組入銘柄数が36銘柄 Russell/Nomura Primeインデックスは、機関投資家によるパッシブ運用のベンチマークとして開発さ れたインデックスであり、Russell/Nomura Total Marketインデックスの時価総額上位1,000銘柄で構成 されるサブインデックス。2021年定期入替で28銘柄が除外され、36銘柄が組入れられた。定 期入替後のPrimeインデックスの時価総額は約494兆円(2021年10月15日時点。時価総額は浮動株調整済み)、回転率(片側)は1.6%となった。 今回の定期入替では26銘柄が初めてRussell/Nomura Primeインデックスに採用された。業種別で見ると、「サービス業」のセクターが10銘柄と最も多く、続いて「情報・通信業」のセクターが3銘柄となった。

 

Russell/Nomura 日本株インデックスについて

1995年、野村證券とFTSE Russellは、様々な投資方針に基づいた運用を測定するツールとして「Russell/Nomura日本株インデックス」を共同開発した。同インデックスは、日本市場の上場株式を対象にした浮動株時価総額加重方式の株価指数。浮動株調整時価総額上位98%の銘柄で構成 されるRussell/Nomura Total Marketインデックスをはじめ、投資スタイル別のサブインデックスが公表されている。同インデックスでは、株式市場の変化を反映させるため、年一回、構成銘柄の定期銘柄入替を実施している(2021年は11月22日(11月19日引け後)に定期銘柄入替を実施)。構成銘柄は 10月15日(休日の場合は前営業日)の浮動株調整時価総額によって決定される。

定期銘柄入替後に合併・買収やその他の事由によって銘柄が除外される場合、次回の定期銘柄入 替まで補充されることはなく、構成銘柄数は減少する。ただし、新規上場したLarge Cap相当の銘柄は臨時入替で組入れられる。