マン・グループ、ピーター・クラーク氏の後任としてエマニュエル・ローマン氏がCEOに就任


マン・グループ(マン)は2012年12月11日、CEOであるピーター・クラーク氏が、2013年2月28日を以ってCEO及び取締役会のメンバーから退任する旨を会社に伝えた事を発表した。取締役会による、社外及び社内の候補者に対する厳格な評価手続きを経た結果、現在President及びCOOであるエマニュエル(マニー)・ローマン氏がピーター・クラーク氏の後任としてCEOに就任する予定となった。

現CEOであるピーター・クラーク氏は次のように述べている。

マンに20年近く勤務してきた事を大変光栄に思います。マンがコモディティー・トレーダー及び先物ブローカーから、世界有数のオルタナティブ運用マネージャーへと成長及び変化して行く過程において、その一員として働いてきた事は誇りに思っています。2008年より続く非常に厳しい運用環境にも関わらず、強固な財務基盤を維持しつつ、マンは強力な運用部門として、AHL、FRM及びGLGという3つの大きな柱を築き上げてきました。我々は、経験豊富な経営陣も構築してきました。マニー・ローマンは我々の更なる成長過程における重要な人物の1人であり、過去2年間、私と緊密にその職務に従事してきました。彼はビジネス界における卓越したリーダーでもあり、彼が私の後任となって、業界におけるマンの位置付けをより強固なものとすべく、引続き従事して行く事を喜ばしく思います。

また、ジョン・エイスビット会長は次のようにのコメントしている。

取締役会に代わってピーターの長年に亘る会社への貢献に感謝します。ピーターがCEOであった期間は、当社にとって厳しい運用環境でありました。彼のリーダーシップの下、当社はビジネスの多様化を追求し、適切なコスト水準へ向けて費用の削減を行いました。彼は優秀なマネージメント・チームを構築し、当社ビジネスの再構築を統率しました。マニー・ローマンの当社に対する献身と投資家へのパフォーマンス提供に対するコミットメントは、ピーターの後任として最適な人物であると考えています。

新CEOであるマニー・ローマン氏は、「ここ数年、ピーターと緊密に連携して業務にあたって参りました。そして今般、CEO の職を引継ぐことについて、非常に高揚し、また光栄に感じています。多くの金融サービス業と同様、運用業界も厳しい局面に何度も遭遇してまいりました。しかしながら、当社ファンドにご投資頂いている投資家の皆様への良好なパフォーマンスのご提供、投資家の皆様との関係の更なる強化、そしてコスト削減への取り組みに対し、これまで以上に注力することにより、長期的に素晴らしい成果をお届けできるものと確信しております。」と述べている。

ピーター・クラークからマニー・ローマンへの業務の引継ぎは 2013 年2 月28 日に完了する予定だが、同日にマンは2012 年度の業績発表を行なう予定。なお、本件の人事については、FSA の承認を条件としている。

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