ETF売買代金ランキング（2018年12月）

ETF（上場投資信託）市場の概況

東京証券取引所が公表したETF・ETN月間相場表（2018年12月版）によると、2018年12月のETF市場全体の月間売買代金（立会内とToSTNetの合計）は前月比約19%増加し、約5.48兆円となりました。2018年12月末現在、東京証券取引所には223本のETFが上場しています。

月間売買代金が最も大きかった銘柄は、2018年12月も野村アセットマネジメントの「NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」（1570）でした。同ETFの12月の月間売買代金は約3.2兆円（立会内とToSTNeT合計）で、全体の約58％を占めました。

売買代金上位10位銘柄は次の表の通りでした。12月も売買代金上位10位ファンド全てが日本の株式市場を対象とするETFで、この内6本のETFがブルベア型のファンドでした。引き続きブルベア型を利用した短期的売買がETF市場の中心であることが推察できます。

【2018年12月　ETF売買代金ランキング上位10位銘柄】

順位	銘柄コード	ファンド名	対象指数	売買代金（百万円）	運用会社
1	1570	NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信	日経平均レバレッジ・インデックス	3,282,632	野村
2	1357	NEXT FUNDS日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信	日経平均ダブルインバース・インデックス	975,878	野村
3	1321	日経225連動型上場投資信託	日経平均株価	258,134	野村
4	1579	日経平均ブル2倍上場投信	日経平均レバレッジ・インデックス	212,952	シンプレクス
5	1360	日経平均ベア2倍上場投信	日経平均ダブルインバース・インデックス	115,985	シンプレクス
6	1458	楽天ETF-日経レバレッジ指数連動型	日経平均レバレッジ・インデックス	69,530	楽天
7	1306	TOPIX連動型上場投資信託	TOPIX	69,413	野村
8	1459	楽天ETF-日経ダブルインバース指数連動型	日経平均ダブルインバース・インデックス	47,000	楽天
9	1320	ダイワ上場投信－日経225	日経平均株価	43,316	大和
10	1330	上場インデックスファンド225	日経平均株価	41,115	日興

（データ出所：東京証券取引所　ETF・ETN月刊相場表2018年12月版）

東京証券取引所では、ETF市場の流動性の改善等を目的として、2018年7月2日に、ETF市場におけるマーケットメイク制度を導入しました。2019年1月16日現在、次の5社がマーケットメイカーとして指定されています。また、マーケットメイカーが付いている銘柄は109銘柄です。

なお、売買代金上位10位銘柄については、ブルベア型を除く4本のファンド全てにマーケットメイカーが付いています。