ETFの売買代金ランキング(2020年3月)


ETF(上場投資信託)市場の概況

東京証券取引所が公表したETF・ETN月間相場表(2020年3月版)によると、2020年3月のETF市場全体の月間売買代金(立会内とToSTNetの合計)は前月比約167%増加し、13.9兆円になりました。1日当たり売買代金は前月から約129%増加して約6,633億円になりました。

日本銀行によるETFの買い入れは約1.5兆円実施されました。1月の4,440億円、2月の5,840億円から大幅に増加しました。

なお、2020年3月18日に「上場インデックスファンド米国株式(ダウ平均)為替ヘッジあり」(銘柄コード:2562)が上場し、2020年3月末現在、東京証券取引所には221本のETFが上場しています。

 

ETFの売買代金ランキング

月間売買代金が最も大きかった銘柄は、2020年3月も野村アセットマネジメントの運用する「NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」(銘柄コード:1570)でした。同ETFの3月の月間売買代金は約6.6兆円(立会内とToSTNeT合計)で、全体の約47%を占めました。これまで同ETFは市場全体の売買代金の約6割を占めてきましたので、全体に占める割合としては大きく低下したことになります。また、3月も売買代金上位10位銘柄の売買代金の合計が全体の9割以上を占めました。

売買代金上位10位銘柄は次の表の通りでした。売買代金上位10位ファンド中9本が日本の株式市場を対象とするETFで、この内7本がブルベア型でした。コロナウィルス感染拡大の影響懸念から株式市場が暴落する中でも、引き続きブルベア型を利用した短期的売買がETF市場の中心であったことが伺えます。

 

【2020年3月 ETF売買代金ランキング上位10位銘柄】

順位 銘柄コード ファンド名 売買代金(百万円) 運用会社
1 1570 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 6,629,412 野村
2 1357 NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 3,926,395 野村
3 1360 日経平均ベア2倍上場投信 474,031 シンプレクス
4 1579 日経平均ブル2倍上場投信 435,541 シンプレクス
5 1321 日経225連動型上場投資信託 366,686 野村
6 1552 国際のETF VIX短期先物指数 328,655 三菱UFJ国際
7 1306 TOPIX連動型上場投資信託 225,024 野村
8 1459 楽天ETF‐日経ダブルインバース指数連動型 202,944 楽天
9 1458 楽天ETF‐日経レバレッジ指数連動型 113,140 楽天
10 1568 TOPIXブル2倍上場投信 102,442 シンプレクス

(データ出所:東京証券取引所 ETF・ETN月刊相場表2020年3月版)