ETFの値付日数(2019年8月)ー毎日値段が付いたETFは6割未満


毎日取引が成立したETFは235本中131本

ETFの値付日数は、証券取引所が開いている日(営業日)のうち実際に各ETFの値段が付いた(取引が成立した)日数のことです。取引所に上場していても、全てのETFの取引が毎日成立するわけではなく、値付日数はETFによって異なります。

2019年8月末現在、東京証券取引所には235本のETFが上場しています。そのうち8月の全営業日(21日)に取引が成立したETFは131本でした。一方で値付日数が5日以下だったETFは22本ありました。8月のETFの値付日数の分布は次の通りです。

(データ:東京証券取引所ETF・ETN月間相場表)

 

また、2019年8月の全営業日に取引が成立したETFの割合は55.7%で、7月の55.5%から概ね横ばいでした。マーケットメイク制度が2018年7月に開始されてからも、全営業日に取引が成立したETFの割合に大きな改善は見られていません。

 

8月の値付日数が5日以下のETF

一方で、2019年8月の値付日数が5日以下だった22本のETFは次の通りです。引き続き、業種型、商品型のETFが目立ちます。

また、これらのETFのうち「MAXISトピックスリスクコントロール(10%)上場投信」はマーケットメイクの対象銘柄でした。マーケットメイク対象銘柄であっても流動性が低い銘柄があることがわかります。

銘柄コード ファンド名 値付日数 マーケットメイカー
1394 UBS ETF 先進国株 5
1634 ダイワ食品 5
1636 ダイワ建設 5
1649 ダイワ金融 5
1650 ダイワ不動産 5
1694 ニッケルETF 5
1387 UBSユーロ圏株 4
1637 ダイワ素材 4
1641 ダイワ機械 4
1685 エナジーETF 4
1697 大豆ETF 4
1574 MAXISトピックスリスクコントロール(10%)上場投信 3

1647 ダイワ小売 3
1460 MAXIS JAPAN クオリティ150上場投信 1
1596 NZAM Ex―Financials 1
1645 ダイワ運輸 1
1646 ダイワ商社 1
1676 キンゾクETF 1
1684 商品ETF 1
2523 MAXISトピックス(除く金融)上場投信 1
1686 メタルETF 0
1692 アルミETF 0

 

マーケットメイク制度

東京証券取引所は、ETF市場の流動性を改善するために、2018年7月からマーケットメイク制度を導入しました。さらに、2019年4月より、マーケットメイク制度を一部改正し、既存の制度に加え、期間限定でマーケットメイカーに1~10億円相当額の注文の常時提示を求めインセンティブを設定し、また、気配提示銘柄数を削減するなどして、マーケットメイカーへの促進を図るなど、制度の改善を実施しています。さらに、2019年10月からは、東証REIT指数/東証REIT Core指数/米国投資適格社債指数に係る枠を新設するなどの見直しを実施する予定です。

2019年9月1日現在、マーケットメイク対象銘柄(マーケットメイカーが付いているETF)は121銘柄です。ただし、マーケットメイク対象銘柄であっても、全営業日に取引が成立しているとは限りません。マーケットメイク対象銘柄は東証マネ部https://money-bu-jpx.com/news/article009628/で確認できます。

また、2019年9月11日現在、次の7社がマーケットメイカーとして指定されています。

  • 野村證券
  • 三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社
  • Flow Traders Asia Pte Ltd
  • Optiver Australia Pty Limited
  • Vivienne Court Trading
  • Grasshopper Pte Ltd
  • JPモルガン証券

 

値付日数が少ないETFのリスク

値付日数の少ないETFや売買高の小さいETFの場合、当該ETFを買いたくても買えない、売りたくても売れない、売買したい価格での取引が成立しない、市場価格と基準価額が乖離しているという問題が生じます。

ETFを購入する前に、各ETFの値付日数、売買口数、売買金額などを確認しておくことが大切です。これらの情報は、東京証券取引所が公表しているETF・ETN月間相場表で確認することができます。