Vanguard Total Bond Market Index Fundが世界最大債券ファンドに


PIMCO社の創業者の一人であり、債券王(Bond King)とも呼ばれてきたビル・グロス氏が突然同社を退職し、同業のジャナス・キャピタル・グループに移籍したのは2014年秋のことでした。その影響なのでしょうか、ブルンバーグの5月4日付けの記事によると、これまで世界最大の債券ファンドとして君臨してきたPIMCO社の「PIMCO Total Return Fund」から資金流出が続き、2015年4月、ついにその地位から転落したということです。新たに世界最大の債券ファンドとなったのはバンガード社の「Vanguard Total Bond Market Index Fund」です。

なお、Vanguard Total Bond Market Index Fundの2015年4月末の純資産総額は約1173億ドル(約14.06兆円)、一方、同じく2015年4月末のPimco Total Return Fundは約1104億ドル(約13.2兆円)だったということです(速報値)。

Vanguard Total Bond Market Index Fundは、Barclays U.S. Aggregate Float Adjusted Indexをベンチマークとするインデックスファンドです。米国の投資適格債券を投資対象としており、資産の約30%を事業債に、約70%を米国債に投資します。バンガードのファンドですから、当然ながら経費率は年間約0.20%と極めて低い水準に抑えられています。

 

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