資産配分の重要性


FujiSankei Business i. に野村年金サポート&サービスが、確定拠出年金の加入者の現在の資産配分から予想される退職時の利回りを提供するサービスを開始したというニュースが掲載されていました。

資産配分を自分で決めて運用していても、それが何十年か先にどうなっている可能性があるのかは、自分ではなかなか試算できません。その意味では、便利なサービスですし、将来を少し具体的に考える一助になると思います。とはいえ、あくまでも過去のデータに基づくシミュレーションですから、結果の利回りを見て安心してしまったり、逆に焦ってリスク資産を増やしてしまうのも問題です。参考程度にとらえて、配分をじっくり検討することが大切です。

また、同じ記事の中には、野村年金サポート&サービスが受託する(確定拠出年金)加入者約24万人を対象とした調査では、直近の利回りが20%以上の人が2割弱の一方、1%未満の人が約4割に上っているとも書かれていました。

この数年の株価の上昇で、株式投信への配分が多かった加入者の利回りが非常に高くなったことが理由だと思われます。あらためて、株式、預金、債券など、何にどのくらいの資産を配分するかが、とても重要であるということがわかります。

確定拠出年金では、年間一定の回数までは、無料で運用資産の配分を変更することが可能というメリットがあります。この機能を利用していない人も多いと聞きますので、年に1度程度は見直しを検討してはどうでしょうか。