アナリストとは、何をする人ですか?


アナリストとは

アナリストとは、投資のために、株式や債券について調査や分析を行なう専門職のことです。株式の調査や分析を行うアナリストを証券アナリスト、債券等の信用調査を行なうアナリストをクレジット(信用)アナリスト、投資信託の評価を行う人をファンド・アナリストと呼びます。

 

証券アナリスト

証券アナリストは一般に証券会社や運用会社の調査部に所属しています。企業の財務状態や業績の分析、関係する業界の動向調査、競合状態など、投資対象となる企業を多角的に調査し、更に、実際に企業の経営陣などと面談することで経営陣の質、予想達成能力などを分析して、個別の企業の業績を予想します。米国では有名なアナリストが企業の業績予想を変更すると、それが株価に即座に影響を与えることもあります。

証券アナリストは職業としての名称ですが、「日本証券アナリスト協会認定アナリスト」=CMA(Certified Member Analyst of the Securities Analysts Association of Japan)を名乗るためには、CMA資格が必要となります。CMAを取得するために、CMAプログラム(証券アナリスト通信教育講座第1次・第2次レベルの通信教育と試験で構成)を受講・受験し、第2次試験に合格し、かつ証券分析の実務経験が3年以上と認定されると取得できます。

 

クレジットアナリスト

一方、クレジットアナリストは企業の支払い能力や発行した債券の信用分析を行なうアナリストです。証券会社、銀行、保険会社など様々な金融機関に所属しています。また、債券の信用リスクの評価を行う専門の会社もあり、これらは格付機関と呼ばれています。格付機関はその分析結果を格付情報としてホームページなどで公表しています。

 

ファンドアナリスト

投資信託の運用においても、ファンドに組み入れる株式や債券を選択する際には、アナリストの調査・分析結果が重要や役割を果たしています。

また、最近では投資信託の評価を行う人をファンド・アナリストと呼んでいます。ファンドアナリストはモーニングスター社格付投資情報センターなどの投資信託の評価会社において、個別ファンドの定量分析や定性分析を行っています。

 

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