ETFのIIVとは?


ETFのIIVとは?

ETFのIIVはIntraday Indicative Valueの略称で、取引時間中のETFの保有銘柄の時価と現金比率を基に算出される参考価格のことです。一般にインディカティブNAVと呼ばれています。

なお、Intradayは日中、ざらば(一日のうちの取引時間中)、Indicativeは表示する、暗示する、Valueは価値、価格を意味しています。

ETFの一口当たり純資産額は1日1回、取引所が引けた後に計算されます。取引時間中の純資産額は、刻一刻と変化するために確定することはできません。そこで、ETFを構成する銘柄の時価とETFの市場価格との関係の感触を投資家に提供するために、参考価格として、ETFの保有銘柄の構成銘柄と比率、現金比率に基づき、構成銘柄の直近の価格を基にして参考価格として算出されるものがIIVです。日本においては、東京取引所がインディカティブNAVをホームページにおいて1秒単位で一覧表示しています。

 

IIV(インディカティブNAV)と市場価格の乖離

インディカティブNAVが市場価格より安い場合をプレミアム状態にあると言い、ETFが保有資産価値より買われていることになります。一方、インディカティブNAVがETFの市場価格より高い場合のことをディスカウント状態にあると言い、ETFが、保有資産価値よりも売られていることを意味します。

通常は、ETFの取引所価格とIIVの間に乖離が生じた場合には、指定参加者と呼ばれる証券会社や機関投資家などによる裁定取引によって乖離はすぐに解消される仕組みですが、必ずしもそうならないことがあります。特に、流動性の低い資産に投資するタイプのETFや、市場の流動性の低いETFではこのリスクが高いので注意が必要です。

 

海外におけるIIVの発表

海外の多くの市場においては、IIVは取引時間中は15秒ごとに算出・公表されています。このとき使用される各ETFの構成銘柄などに関する情報は、米国の場合は、毎日、取引所が引けてから各運用会社が作成するPCF(portfolio composition file)という形で作成されます。

IIVは、intraday value、underlying trading value、Indicative Optimized Portfolio Value(IOPV), INAVなどとも呼ばれています。

また、ニューヨーク証券取引所では、IIVに対してもティッカーシンボル(銘柄コード)が付与されており、ファンドの取引所価格とIIVの両者を検索して、詳細を表示することが可能です。IIVのティッカーシンボルは、対象となるETFのティッカーシンボルにIVを付け加えたものになります

例えば、バンガード・トータル・ボンド・マーケット(VANGUARD TOTAL BOND MARKET ETF)の場合、ETFティッカーコードはBNDで、https://www.nyse.com/quote/ARCX:BNDにおいて詳細を見ることができ、一方、同ETFのIIVのティッカーコードはBND/IVでhttps://www.nyse.com/quote/index/BND.IVで詳細を見ることができます。