新生インベストメント・マネジメント、「中国インド・ダイナミック・グロース・ファンド」を設定


新生インベストメント・マネジメントは2009年12月18日に、「中国インド・ダイナミック・グロース・ファンド」を新規設定した。

同ファンドの実質的な投資対象は、中国とインドの株式(預託証書を含む)であるが、実際の投資はシンガポール籍の外国投資信託(以下「投資先ファンド」)への投資を通じて行なわれる(ファンド・オブ・ファンズ方式)。投資先ファンドの運用会社はUOBアセットマネジメント・エルティディ(以下「UOBアセット」)。ただし、インド株式の運用については、UTIインターナショナル(シンガポール)プライベート・リミテッドがUTIアセットマネジメント(以下「UTIアセット」)の助言を受けて行なう。UOBアセットは、シンガポールの大手銀行ユナイテッド・オーバーシーズ・バンクの100%子会社で、アジア地域を代表する運用会社の一つである。UTIアセットはインドの大手運用会社の一つで、インドで最も古い投信会社である。

ファンドの特徴は、中国株式とインド株式の運用を、それぞれの国の株式の運用に優れていると考えられる別々の運用会社が行なっている点(中国株式の運用をUOBアセットが行い、インド株式の運用はUTIグループが担っている)。また、中国株式とインド株式の基本構成比率を、(投資先ファンドの純資産総額に対し)中国株式6:インド株式4から中国株式4:インド株式6の範囲内で変更することで、収益のかさ上げを狙う点も大きな特徴である。

「中国インド・ダイナミック・グロース・ファンド」について、新生インベストメント・マネジメントは次のように述べている。

このファンドは、成長著しい、中国とインドの株式に投資することで収益の獲得を目指しています。しかしそれだけでなく、優れた銘柄選択などによって、中国とインドの成長以上の収益を期待しています。さらに、中国とインドの国別構成比を変えていくことで、収益を上積みしていくことが出来ると考えています。このように、謂わば、3階建てで収益を狙うファンドといえるかもしれません。

なお中国とインドの株価は、中長期的には上昇トレンドで推移してきています。また今後もそうした動きが予想されます。一方で、月ごとや四半期ごとの動きを見ると、中国株式とインド株式のパフォーマンスは異なっており、今後も短期の騰落率には差が生ずると見ています。したがって、収益の高い方に投資することで収益の嵩上げが狙えると考えています。

中国とインドは、共に高成長国ですが、国の制度や経済の発展度合いが異なります。経済や産業の構造、市場の構造など大きく異なりますし、金融政策のサイクル、財政政策の有効性も違ってくると思われることから、ただ単に2ケ国に投資するのでなく、パフォーマンスが期待できる国への投資比率を高めることで、収益を拡大できる可能性があると見ています。

 「中国インド・ダイナミック・グロース・ファンド」の募集は、新生銀行において行なわれている。信託期間は約10年(平成31年11月29日まで)。申込手数料は申込価額に3.675%(税抜3.5%)を上限として販売会社が定める。信託報酬は日々の純資産総額に対して年率1.197%(税抜1.14%、主要投資対象ファンドにおける運用報酬を合算した実質的な信託報酬は1.957%程度)。

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