シティグループ、慶応義塾大学湘南藤沢キャンパスで寄付講座「SDGsと金融」を継続


シティは、 慶応義塾大学湘南藤沢キャンパスで2020年度秋学期に提供した寄付講座「SDGsと金融」(担当:蟹江憲史 環境情報学部教授)を、 2021年度春学期も継続すると2021年4月5日に発表した。

慶応義塾大学湘南藤沢キャンパス総合政策学部・環境情報学部における特設科目の一つとして、 学部生を対象に、 2021年4月7日(水)から7月7日(水)まで計13講座を毎週水曜日にオンラインで開催する。 シティは、 授業構想や講師派遣などの運営サポートと費用負担を行う。

2年目を迎える今年の授業では、 シティグループ証券およびシティバンク、 エヌ・エイ東京支店でESG(環境・社会・ガバナンス)の取り組みを統括している幹部および社員が講師となるほか、 持続可能な開発目標(SDGs)と金融に携わる専門家をゲストに迎え、 講義やパネル・ディスカッション、 ワークショップなど、 学生が講師と共に主体的に考えるインタラクティブな講座を予定している。

この講座は、 SDGsの目標年である2030年に社会の中心となる世代の教育には大きな意義があるという考えのもと、 SDGs金融のリーダー的人材の育成を軸としている。 履修者は、 SDGs/ESGの基礎や金融業界における最前線のSDGs/ESG投資・評価の取り組み事例を通して、 物事を多面的に捉える視点・視座・視野を身に着け、 今後の生き方やキャリアを柔軟に考えられるきっかけとなることを目指すと共に、 企業や事業への資金の流れを加速させ、 SDGsの目標やターゲットを達成させるための実践的なSDGs度を計測する指標を作成する。

慶応義塾大学湘南藤沢キャンパスとシティは2019年に、 日本における持続可能社会の実現に向けた取り組みで相互協力することを目的に、 連携協力協定を締結した。 この協定を通じて、 シティがグローバルで培ったサステナビリティ分野における知見とノウハウを慶応義塾大学湘南藤沢キャンパスに提供し、 同大学の研究や教育活動に貢献することを目指している。

シティは全社をあげてESGに取り組んでいる。 米国の銀行として初めて国連の責任銀行原則に署名、 グリーンボンド原則、 ポセイドン原則や赤道原則など環境社会配慮に関するガイドラインへの参画、 事業を展開する地域コミュニティへの支援活動など積極的に展開している。 2020年7月には、 低炭素経済への移行の加速に向けて、 新たに2025年までの今後5年間の持続可能な成長戦略を発表し、 3月には、 2050年までにネットゼロを実現するというコミットメントを発表した。また、 責任ある金融機関として2000年より自社のESGの取り組みについて年次報告を行っている。